2023年4月12日に実施された新しい資本主義実現会議において、退職所得の優遇措置を縮小する方向で検討されました。
退職金は老後の生活で重要な財源になりますが、課税強化の検討を受けて、貯蓄の重要性がより高まります。
では、現在の60歳代は貯蓄をいくら保有しているのでしょうか。
本記事では、60歳代の貯蓄実態と、有効な老後対策を解説していきます。
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「貯蓄4000万円以上」という60歳代は何割か
総務省統計局が2023年2月7日に公表した「家計調査」で、60歳代世帯の現在貯蓄高を【グラフ1】にまとめました。
貯蓄現在高が4000万円以上の世帯数は、20万7478世帯で全体の18.1%となっています。
およそ5世帯に1世帯が貯蓄4000万円以上ある結果になりました。
貯蓄2000万円以上の世帯数でみると、51万9435世帯です。
全体の45.3%が2000万円以上である一方、貯蓄が100万円以下の世帯も8万88世帯となっています。
貯蓄ができている世帯とできていない世帯が二分されているといえるでしょう。
次では、貯蓄をしている世帯が、どのような資産を保有しているのか確認しましょう。