資産運用を始めた年代は?年代別に見る種類別金融資産保有額も
株式会社モデル百貨の調査によると、資産運用を始めた年代は30代が最も多く、次いで40代という結果になりました。
30代や40代になると、収入が徐々に増えてくるため、子どもの将来や自身の老後を見据えて資産運用を始める人が多いのでしょう。
実際、前述した「金融資産(株式・投資信託)保有額」では、単身・二人以上世帯どちらも30歳代以降から、株式・投資信託の保有額が一気に増加傾向となっていることがわかります。
とはいえ、「自分と同じ年代の世帯が、収入からどのくらい貯蓄に回しているのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。
金融広報中央委員会の調査データによると、単身世帯や二人以上世帯における、年間手取り収入からの貯蓄割合は【図表7・図表8】のとおりとなりました。
二人以上20代世帯以外の、単身・二人以上世帯の年代では、10〜15%未満の貯蓄割合がボリュームゾーンとなっています。
近年では、NISAやつみたてNISAが導入されたことで、気軽に投資を始めやすくなりました。
将来に向けて資産運用を始めてみたいという方は、まずは収入の5%〜10%を投資に回してみて、徐々に10%〜15%の割合にしていくというのもひとつです。
少額からの資産運用も選択肢に
本記事では、資産運用をしている人の割合やどのような資産を保有しているのかについて解説していきました。
調査結果では、約3割しか資産運用をしておらず、投資をしていない人の理由としては「お金に余裕がない」が上位として挙げられました。
一方で、「損をしたくない」よりも「投資の知識がない」が上回っていることから、知識やお金があれば資産運用をしてみたいと思っている人は、多いのかもしれません。
近年では、NISAやつみたてNISAなど、比較的少額から投資を始められるものも多くあります。
「そろそろ資産運用をしたいけどお金も知識もない」という方は、まずは国の推進する制度を利用して、少額からできる投資を検討してみるのも良いでしょう。
参考資料
- 金融庁「証券投資がより身近になりました!~「貯蓄から投資へ」:証券市場の構造改革~」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」
- 株式会社モデル百貨「資産運用中の1000人に調査!運用成績や保有資産について聞きました。専門家による金融危機への備え方も紹介」
太田 彩子