【月3万円の積立投資】運用利率ごとにシミュレーション

年利3％でのシミュレーションをしましたが、実際の運用利回りがどうなるかはわかりません。運用利回りが3％以外の場合もシミュレーションしておきましょう。

たとえば40歳代の方が老後に向けて、毎月3万円を20年間投資した場合における、運用利回りごとの資産評価額は以下のとおりです。

出所：金融庁「資産運用シミュレーション」を基に筆者作成

【年利別】月3万円を20年間運用した場合のシミュレーション

利回り 資産評価額

  • 年利1％ 797万円
  • 年利2％ 884万円
  • 年利3％ 985万円
  • 年利4％ 1100万円
  • 年利5％ 1233万円
  • 年利6％ 1386万円

運用利回りが年利1％の場合と6％の場合とでは、資産評価額は589万円も異なります。また、上記のシミュレーションでは運用利回りがプラスになることを前提としていますが、実際の運用では利回りがマイナスになる可能性もゼロではありません。

NISAを使った老後資金の用意では、運用成績によって資産額が大きく変わることに注意してください。

ただし、一般的に積立投資は投資期間が長いほど運用結果が安定しやすい傾向にあります。そのため、できるだけ長い投資期間でのコツコツ投資を心掛けましょう。

40歳代からの新NISAを考えよう

新NISAを使った老後資金の用意をシミュレーションしました。毎月3万円のつみたて投資をすれば、運用利回り次第によっては20年間で1000万円以上の老後資金の用意が可能です。

一方で、運用期間が短いと用意できる老後資金が少なく、安定した運用も難しくなります。そのため、継続的な老後資金のつみたてができるよう、早くから検討してみるといいでしょう。

ただし、投資は運用成績が保証されていないため、きちんと調べて、自分に合った方法で余剰資金でおこなうといいでしょう。

参考資料

苛原 寛