投資信託は手数料を払ってプロに資金の運用を任せる初心者におすすめの投資商品です。

そのなかでも「健次」は投資先を主要先進国のヘルスケア・バイオ関連企業に絞ったテーマ型投資ができるアクティブファンド(アクティブ投資信託)であり、高い人気を誇ります。

今回はそんな健次の概要やメリット・デメリット、評判などを紹介します。

また健次を運用できるおすすめの証券会社も紹介するので、購入を検討している方はぜひ本記事を参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • 健次の概要やメリット・デメリット
  • 健次の評判
  • 健次を運用できるおすすめの証券会社
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健次とはどのような投資信託か?

健次は2004年に設定された三菱UFJ国際投信のアクティブファンドです。
正式名称は「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド」で、主に主要先進国のヘルスケア・バイオ関連企業の株式に投資することを方針としています。

2023年4月28日時点の主なステータスは以下の通りです。

項目

内容

騰落率(期間収益率)

+ 5.6%(過去1年)
+ 42.3%(過去3年)

購入時手数料

購入価額の最大3.30%

信託財産留保額

基準価額の0.3%(換金申込受付日の翌営業日の基準価額で計算)

信託報酬

ファンドの保有額に対し年率2.420%

投信会社名

三菱UFJ国際投信

基準価額

1万214円

分配金(設定来累計)

※1万口あたり

1万7688.8円

純資産総額

2092.52億円

騰落率はある期間中の利益を示す数値です。

健次で100万円を運用した場合、3年間で約142.3万円(+42.3%)に増えた計算となります。

また2004年の設定来からの騰落率は423.2%となっており、約20年の運用で資産が4倍となっている計算です。

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健次のポートフォリオ(金融商品の構成)

主要先進国のヘルスケア・バイオ関連企業に投資するアクティブファンドである健次。そのポートフォリオを見てみましょう。

<組入上位8カ国・地域>

出所:三菱UFJ国際投信のマンスリーレポートをもとにMeChoice編集部作成

国・地域

比率

アメリカ

75.00%

イギリス

7.10%

日本

5.30%

スイス

5.20%

デンマーク

1.30%

ベルギー

1.20%

オランダ

0.80%

イタリア

0.40%

<組入上位5業種>

出所:三菱UFJ国際投信のマンスリーレポートをもとにMeChoice編集部作成

業種

比率

医薬品

38.10%

ヘルスケア・プロバイダー/ヘルスケア・サービス

18.60%

ヘルスケア機器・用品

15.70%

バイオテクノロジー

13.70%

ライフサイエンス・ツール/サービス

10.30%

<組入上位10銘柄>

出所:三菱UFJ国際投信のマンスリーレポートをもとにMeChoice編集部作成

銘柄

比率

ユナイテッドヘルス・グループ

8.10%

イーライ・リリー

6.70%

メルク

6.20%

アストラゼネカ

5.50%

ファイザー

4.30%

ノバルティス

3.90%

ダナハー

3.30%

ストライカー

2.40%

ゾエティス

2.30%

ボストン・サイエンティフィック

2.20%

組入銘柄の上位10社はアストラゼネカ(イギリス)とノバルティス(スイス)を除く8社が米国企業です。

投資先としての米国の割合は70%を超えています。

健次を米国投資の一環として活用してもよいでしょう。

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健次のメリット

健次のメリットは以下の3点です。

  1. ヘルスケア・バイオ関連企業に一括投資できる
  2. 20年で騰落率400%の実績
  3. ボトムアップ・アプローチによるバリュー投資

それぞれ詳しく解説していきます。

1. ヘルスケア・バイオ関連企業に一括投資できる

ヘルスケア・バイオ関連企業に一括で投資できることが健次の大きな魅力です。具体的には製薬、バイオテクノロジー、医療製品、医療・健康サービス関連企業等が投資対象となります。

これらの分野はいずれも人の健康や寿命に関わることから、長期的な発展を望めるでしょう。

2. 20年で騰落率400%の実績

健次はファンドが設定された2004年の2月27日~2023年4月28日までの間に、423.2%の騰落率を記録しています。

これは1000万円を投資した場合には約4232万円に資産が成長したことを示しています。

約20年にわたる長期の運用のなかで、資産を4倍以上に育て上げた実績は健次の魅力と言えるでしょう。

3. ボトムアップ・アプローチによるバリュー投資

健次では財務・収益状況(ファンダメンタルズ)の健全な企業を対象に長期の割安度を重視したバリュー投資を実施しています。

バリュー投資とは企業の本質的な価値に対して株価が低い銘柄に投資する手法のことです。

また、健次ではバリュー投資を実践するにあたってボトムアップアプローチを採用しています。

ボトムアップアプローチとは企業を個別に調査してポートフォリオ(銘柄の組み合わせ)を構築するスタイルです。

こうした手のかかる調査を代行してもらえる点も健次の魅力と言えるでしょう。

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健次のデメリット

健次はメリットばかりではありません。

ここでは健次のデメリットとして以下の2つのポイントを解説します。

  1. コストがやや高め
  2. 分配金ありのファンドである

1. コストがやや高め

投資信託を購入・運用するにあたっては購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額を支払う必要があります。

健次の各コストは以下の通りです。

とりわけ信託報酬は毎日かかってくるコストとなるので注意が必要です。

健次と同じアクティブファンドで代表的な商品と比較してみましょう。

商品

信託報酬

キャピタル全世界株式ファンド

年率1.694%

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン

年率1.980%

セゾン資産形成の達人ファンド

年率0.572%

このようにアクティブファンドでも信託報酬1%以下のファンドがあることを考慮すれば、健次の信託報酬はやや高めとなります。

2. 分配金ありのファンドである

投資信託は大きく分けると「分配金あり」と「分配金なし」の2種類に分けられます。

投資信託は投資家からお金を集めてプロが運用する金融商品です。運用の結果得られた利益は決算時に投資家へと還元されることがあります。このお金が分配金です。

「分配金あり」の投資信託であれば、決算のタイミングで分配金を収入として得られます。

出所:MeChoice編集部作成

分配金をお小遣いとして利用するか再投資にあてるかは自由ですが、自分の手元に一度入っているために約20%の税金がかかります。

一方「分配金なし」の投資信託では積極的に分配金を配ることがありません。代わりに再投資にあてることで、投資元本を膨らませる運用を行います。

出所:MeChoice編集部作成

投資家にとっては税金のコストを避けられるほか(分配金が手元に入ってこないため)、複利効果による効率的な資産運用が可能となります。

出所:MeChoice編集部作成

 分配金の受け取りよりも資産の成長を重視するのであれば、健次のような「分配金あり」タイプのファンドではなく、「分配金なし」のタイプを運用するべきです。

健次を運用できるおすすめ証券会社は楽天証券

楽天証券は800万口座を超えている日本屈指の証券会社です。

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そのため「普段から楽天ポイントを貯めている方」におすすめのネット証券会社です。

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健次の評判を紹介

さまざまなメリット・デメリットがある健次はどのようなアクティブファンドとして評価されているのでしょうか?
ここでは健次の評判をいくつかピックアップしてみます。

  • 健次ってファイザーが組み入れられているメジャーな投資信託だよね
  • 健次って昔からヘルスケアの投信では代表格だよね

健次に関する評判としては上記のようなコメントが見られました。
健次をヘルスケア関連投資信託の代表格としてみなす方もいるようです。
ヘルスケア関連の投資信託を探すのであれば、健次をベンチマークにしてみることも考慮に入れるとよいかもしれません。

参考資料

まとめ

健次は約20年の運用実績があるアクティブファンドです。
以下のような方は検討してみるとよいでしょう。

  • 世界のヘルスケア・バイオ関連企業に投資したい方
  • 分配金による定期的な収入を求める方

ただし、健次にはコストがやや高いなどの弱点もあるため、運用前には目論見書や月次レポートを精読しておくことをおすすめします。

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MeChoice編集部