梅雨の長雨に打たれても健気に咲くアジサイ。ブルーや紫など爽やかな色合いで、梅雨の蒸し暑さをクールダウンしてくれます。
アジサイは切り花にすると水切れしやすく、数日でしんなりしてしまうことも。今回は切り花のアジサイを長持ちさせるコツや、オシャレな生け方を紹介します。
【アジサイの切り花】長持ちさせる下準備〈4つのポイント〉
〈ポイント1〉余分な葉はバッサリ取り除く
アジサイの葉は大きいので、水分の蒸散を抑えるために1茎に2~3枚だけ残して、ほかは切り取りましょう。下の方まで葉がついたまま水に生けると、葉が腐って水が汚れる原因になります。
〈ポイント2〉茎を斜めに切って給水しやすくする
アジサイに限らず、切り花は切り口が斜めに長くなるようにカットするのが基本です。切り口の面積が広くなることで、水と接する面積が増えて吸水しやすくなります。
茎を切る際は茎を水に浸けて水中でおこないましょう。切り口がつぶれないように、切れ味のよいハサミを使うことがポイントです。
〈ポイント3〉中のワタをかき出して空洞に
アジサイの茎の中には、白くてフワフワしたワタ状のものが詰まっています。このワタは水の吸水を妨げてしまうので、先が尖ったもので数センチほどかき出して、茎をストローのように空洞にしておきましょう。
導管の中に空気が侵入しないように、ワタ取りはスピーディーにおこなうことが大切です。
〈ポイント4〉湯上げして花持ちをよくする
湯上げは茎を熱湯に浸けて花持ちをよくする方法。湯気が当たらないように花を新聞紙で包んで、切り口から2~3センチ程度熱湯に浸けます。
茎の先端から温められた空気が泡になって出て行くので、20秒ほど浸けたあと冷たい水に入れます。2時間ほど経ったら新聞紙を外し、傷んだ茎先をカットして生けましょう。
【アジサイの切り花】長持ちさせる環境&お手入れ〈4つのポイント〉
〈ポイント1〉涼しい場所に飾る
梅雨時期は晴れると気温が上がり、日差しも強くなります。アジサイの花が傷まないように、風通しがよく涼しい場所がオススメ。直射日光も避けましょう。
〈ポイント2〉水の量を多めにする
水は花瓶の縁いっぱいまでになるようにタップリ入れます。深い花瓶で水の量を多くすると水圧が上がり、茎が水を吸いやすくなります。
アジサイは吸水量が多いので、1日経つとかなりの量が減っていることも。よくチェックして、元の量まで水を足してあげましょう。
〈ポイント3〉こまめに水を替える
水に浸かっている部分は腐りやすいうえに、気温が高くなるとより雑菌が発生しやすくなります。花瓶の水はこまめに入れ替えて、清潔な状態を保ちましょう。
市販されている切り花延命剤を使用するのも効果的です。
〈ポイント4〉茎を少し切り戻す
長い茎はしだいに水あげが悪くなります。茎をリフレッシュさせるために、少しずつ茎先を切り戻しましょう。切り戻す際は最初の下準備と同じように、斜めに切ってワタを取り出します。