マイホームを購入するにあたって、「一戸建て」だけでなく「マンション」を検討している方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、マンション購入では何を重視したら良いのか、また利点は何があるのかなど、比較が難しいと感じる方も少なくありません。

2023年5月31日に公表されたアンケートによると、マンション購入時に重視する点では「生活環境の利便性」が上位となりました。

調査結果をもとに、マンションを購入する際に重視する点について考えていきます。

マイホームを検討するにあたっての「意外な本音」や、マンション・一戸建てどちらが良いのかについての考え方も紹介しているので、参考にしてください。

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マンション購入時に重視する点とは

マイボイスコム株式会社では、マンション購入・マンションブランドに関するアンケート調査を実施しています。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:MyVoiceのアンケートモニター
  • 調査時期:2023年5月1日~5月5日
  • 回答者数:9539名
  • リリース公開日:2023年5月31日

上記調査の結果、マンション購入時に重視する点として、「生活環境の利便性」と「最寄駅からの距離」がほぼ同率で上位となりました。

出所:マイボイスコム株式会社「【マンションに関する調査】マンションの購入経験者・意向者の重視点は「生活環境の利便性」「最寄駅からの距離」が65~66%、「日当たり・採光」「間取り」が各50%台」

マンションは戸建てよりも立地の良い場所に建設されるケースが多いため、「買い物がしやすい」「通勤や通学がしやすい」といった生活環境の利便性を重視している人が多いようです。

実際に国土交通省の「令和3年度 住宅市場動向調査 報告書」では、分譲マンションを購入した人の69.6%が住宅の選択理由として「住宅の立地環境が良かったから」と回答しています。

一方で、同調査の分譲戸建て住宅を購入した人の「住宅の立地環境が良かったこと」を選択理由としている人は53.7%と、マンションよりも低い結果となっています。

出所:国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査 報告書」

上記の結果から、マンションを購入する人は、日常生活に直結する利便性を重視して購入を検討している人が多いとうかがえます。

なお、もう1つ上位として挙げられていた「最寄駅からの距離」においては、日々の通勤やプライベートで電車を利用する際の利便性を重視しているとわかります。

実際に、国土交通省の「令和3年度 住宅市場動向調査 報告書」では、分譲マンションへの住み替え前は通勤時間が49分だったのに対して、住み替え後は47.7分となっており、住み替えが時間短縮につながっていることがわかります。

出所:国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査 報告書」

一方で、分譲戸建住宅では、住み替え前が42.2分だったのに対して、住み替え後は45.2分と時間が延びていることからも、分譲マンションのほうが立地の利便性の良さがあるといえます。

マンション派?一戸建て派?意外な本音が出る結果に

マイボイスコム株式会社の調査では、「条件がほぼ同じだと仮定した場合、一戸建てとマンションのどちらに住みたいか」についてもアンケート調査を行っています。

上記調査の結果、条件がほぼ同じだと仮定した場合、半数以上が「一戸建てに住みたい」と回答しています。

出所:マイボイスコム株式会社「【マンションに関する調査】マンションの購入経験者・意向者の重視点は「生活環境の利便性」「最寄駅からの距離」が65~66%、「日当たり・採光」「間取り」が各50%台」

「一戸建てに住みたい」と回答した人は53.8%の一方で、「マンションに住みたい」と回答した人は20.5%です。

同調査では、「一戸建てに住みたい」と回答した人は男性高年代層が多くなっている一方で、女性60〜70代では「マンションに住みたい」と回答した人が3割前後となりました。

一戸建て・マンションそれぞれでメリット・デメリットがあり、その人のライフスタイルによって住む理由や重視する点も異なってきます。

「日常生活で何を重視するか」をよく考えたうえで、検討できると良いでしょう。