2. 年金生活の家計管理のコツ:2か月分の年金を1か月ごとに予算管理する
受け取る年金は2か月分でも、1か月ごとの予算管理をしましょう。それぞれの支出の主な管理のポイントをまとめます。
2.1 通信費、光熱費、保険料、家賃などの固定費
毎月、引き落としとなる固定費には、通信費、光熱費、保険料、家賃などがあります。
いつ何が引き落としになるのか一覧表にまとめ、その合計分が年金の何割を占めるのか把握しておきましょう。
光熱費は値上がりしている上に、季節変動もあります。両方を織り込んで管理しておきましょう。
2.2 食費
1か月分の食費を決め、さらに週ごとで予算管理をしましょう。
昨年から値上がりしている品目が多くあり、なんとなく買い物をしていると、予算オーバーになりがちです。
加工食品、お菓子、清涼飲料水などは、メインの食材を買ったあと、予算に余りがあれば購入するなど、優先順位を決めて買い物をするようにしましょう。
2.3 消耗品
消耗品は「安くなっているし、どうせ使うものだから」といってまとめ買いをするよりは、「必要なものだけ買う」ようにしましょう。
理由は、ストックしておこうと思って買いためておいても、結局使わなかったということになれば、ムダになってしまうからです。
2.4 被服費
季節が変われば、なんとなく買い足したくなる洋服ですが、古いものを処分したら、新しいものを買い足すというルールを設けておきましょう。
そうしておけば、次回からの買い足しの際は、流行ものではなく、長く着られるものという基準で洋服を選ぶようになるはずです。
2.5 娯楽費
自治体が企画しているイベント、スポーツクラブなどでは、安い料金で参加できる講座が多数あります。
また図書館では、新聞、雑誌、さまざまなジャンルの本を読んだり借りたりできます。身近にある娯楽をうまく活用しましょう。
2.6 毎月の生活費以外に必要になりそうなお金は予備費で準備
65歳以上になると、突然の体調不良、ケガなどで病院にかかることもあります。また、冠婚葬祭や、壊れた家電や家具の買い替えなどの突発的な出費も忘れてはいけません。
年に1回の自動車税や固定資産税の払い込み。さらには、数年に1回の車検代など、生活費以外の出費はしっかりリスト化しておきましょう。
これらの支払いに備えるため、毎月の年金から5000~1万円ほどを予備費として別枠で管理しておくとよいでしょう。
3. 年金の「手取り」を意識しよう
6月には「年金振込通知書」が届きます。
手元に届いたら、税金や社会保険料を天引きされた後の手取り額を確認して、支出管理計画を立てましょう。
参考資料
舟本 美子