これからの時期、旅行やレジャーの機会が増え、車中泊を考える方もいるのではないでしょうか。

車中泊を普段使っているクルマで行うには、就寝するためにフラットで凹凸や段差の無く身体を伸ばせる広いスペースが必要です。

そもそもキャンピングカーではない普段使いのクルマは、そのような目的のために造られていないのでフルフラットになるとされていても実際には床面に段差や傾斜があることが多いのです。

そこで、これらの条件を高いレベルで満たす車中泊におすすめの車種をトヨタ車の中から紹介します。

【車中泊】におすすめなトヨタ車3選。サイズを比較

車中泊におすすめのトヨタ車として、「ルーミー、シエンタ、ノア/ヴォクシー」の3台をご紹介します。それぞれの特徴と、どうして車中泊におすすめなのかを解説します。

その前に、なぜこの3台を選んだのか説明しておきましょう。たとえばもっとボディサイズの大きなアルファードやランクルプラドの方が室内が広くて車中泊には向いてると思いますが、車中泊だけでなく普段の生活で大活躍する車種からの選択だからです。

「車中泊をするつもりで購入したわけではないクルマだけど、車中泊もできる!」という点に注目しました。

車中泊におすすめのトヨタ車 3選サイズ比較表

1/9

出所:トヨタ公式サイト「ルーミー諸元表」「シエンタ諸元表」「ノア諸元表」をもとに筆者作成

出所:トヨタ公式サイト「ルーミー諸元表」「シエンタ諸元表」「ノア諸元表」をもとに筆者作成

では、1つずつ詳しく見ていきましょう。

【車中泊】におすすすめなトヨタ車1.「ルーミー」

2/9

出所:トヨタ公式サイト

出所:トヨタ公式サイト

ルーミーはダイハツが製造するトールをベースにしてOEM供給されるモデルです。

ルーミーは全長3705mmというコンパクトなボディサイズながらも、広々とした空間と余裕の走りを表す「1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)」をコンセプトしています。

特徴として、乗り降りのしやすいパワースライドドアやゆったりした室内の広さ、多彩なシートアレンジなど、まるでミニバンのような魅力を2BOXのコンパクトカーに凝縮しています。

ルーミーのシートアレンジ

3/9

出所:トヨタ公式サイト

出所:トヨタ公式サイト

ルーミーのシートアレンジは室内長と高い全高をフルに活かしています。後席をダイブイン機構で収納すれば自転車も積め、リアシートが240mmもスライドできるので荷物量によって調節できます。

車中泊するにはフロントシートを前に倒して、リヤシートのスライドを70度目いっぱいに倒せば最前方までスライドさせればフルフラットモードが完成します。

完全な水平にはなりませんが大人2人が足を延ばしてゆったりとすごせ、長時間の運転した後の休憩には最適な空間になるでしょう。

【車中泊】におすすすめなトヨタ車2.シエンタ

4/9

出所:トヨタ公式サイト

出所:トヨタ公式サイト

2022年8月に3代目となった現行シエンタは、扱いやすい5ナンバーサイズはそのままに、大人7人がゆったりすごせる室内空間をさらに向上させています。

シエンタは330mmの低いフロア地上高、そして段差のないフラットで大容量のラゲージスペースフロアなど、車中泊にも最適な車種となっています。

また、ショッピングバッグなどを掛ける運転席アームレストフックや運転席シートバックには充電用のUSB端子(Type-C)が2個装備されているのも車中泊に嬉しいアイテムですね。

シエンタのシートアレンジ

シエンタの7人乗り5/9

シエンタの7人乗り

出所:トヨタ公式サイト

シエンタの5人乗り6/9

シエンタの5人乗り

出所:トヨタ公式サイト

シエンタには7人乗り3列シート車と5人乗り2列シート車があり、それぞれシートアレンジが異なります。

7人乗り3列シート車はセカンドシート・サードシートを格納すると自転車などの大きな荷物を積載できるラゲッジスペースが現れますが、その荷室長は1525mmなので大人は斜めにならないと就寝できません。

しかし、5人乗り2列シート車のセカンドシートを格納するフルフラットならば、荷室長2045mmという大空間のフラットスペースが実現します。この空間なら大人2人が身体を伸ばして就寝できるでしょう。

【車中泊】におすすすめなトヨタ車3. ノア/ヴォクシー

7/9

出所:トヨタ公式サイト

出所:トヨタ公式サイト

2022年1月にフルモデルチェンジしたノアと姉妹車のヴォクシーは、ミニバンならではの、優れたパッケージングと使い勝手の良さを一層深化させています。

室内高1405mmと相まって開放感ある室内空間となっているほか、大容量104Lものスーパーラゲージボックスや収納に便利な床下収納スペースを確保しました。

7人乗り仕様と8人乗り仕様があり、7人乗り仕様のセカンドシートのキャプテンシートはスライド量745mmの超ロングスライドを実現。

8人乗り仕様のセカンドシートでも同様にスライド量705mmの超ロングスライドが可能になるなど、快適性と利便性が向上しています。

ノア/ヴォクシーのシートアレンジ

ノア7人乗り8/9

ノア7人乗り

出所:トヨタ公式サイト

ヴォクシー8人乗り9/9

ヴォクシー8人乗り

出所:トヨタ公式サイト

ノア/ヴォクシーのシートアレンジは多彩なモードが可能になっています。

サードシートを収納してセカンドシートを超ロングスライドすればしてリビングのようにくつろげるスーパーリラックスモードや、前にスライドさせて荷物を積むラゲッジモードが可能になります。

そして車中泊に最適なのが後席の全てを倒すフルフラットモードです。室内長を活かして大人2人が伸び伸びと就寝できます。

また、フロントシートを倒してセカンドモードにくっつけるフロントソファーモードでも足をのばせるのでちょっとした休憩や仮眠に最適です。

車中泊でもネット環境が大事。車内Wi-Fi採用車も

ご紹介した中でも、車中泊のおすすめという点であればノア/ヴォクシーが挙げられるでしょう。

余裕ある室内スペースは当然ですが、もうひとつその理由があります。それはトヨタ車初採用のクルマがWi-Fiスポットとなる「車内Wi-Fi」が採用されていることです。現在はシエンタ等にも採用されていますが、余裕ある室内スペースと合わせることでノア/ヴォクシーがより車中泊には向いているといえます。

「車内Wi-Fi」は、全車標準装備のDCMを通じてインターネットに接続可能なので、データ通信容量無制限で動画や音楽の大容量コンテンツをスマートフォンやゲーム機などで楽しめます。

車中泊と言っても寝るだけではなく、車内で楽しむことも考えてはいかがでしょう。

ただし、「車内Wi-Fi」は別途契約が必要であり、月額1100円(税込)で自動更新となっています。

トヨタ車の車中泊まとめ

シエンタとノア/ヴォクシーはさすが3列シート車だけあって、その広い室内スペースで余裕をもって車中泊を楽しめます。しかし、全長4mにも満たないルーミーであっても車中泊は可能です。

同じコンパクトカーのポルテでは難しいのですが、限られたスペースを効率よく使えるルーミーは背の高い快適な室内があり、工夫は必要ではありますが気持ちよく就寝できます。

みなさんも愛車で車中泊ができるかどうか、チェックしてみるといいでしょう。そして今回おすすめの3車種のオーナーなら、車中泊に挑戦するのもいいでしょう。

またこれから検討される方は今回の情報をもとにご家庭に合った車を検討してみてください。

参考資料

田中 秀雄