これからの時期、旅行やレジャーの機会が増え、車中泊を考える方もいるのではないでしょうか。
車中泊を普段使っているクルマで行うには、就寝するためにフラットで凹凸や段差の無く身体を伸ばせる広いスペースが必要です。
そもそもキャンピングカーではない普段使いのクルマは、そのような目的のために造られていないのでフルフラットになるとされていても実際には床面に段差や傾斜があることが多いのです。
そこで、これらの条件を高いレベルで満たす車中泊におすすめの車種をトヨタ車の中から紹介します。
【車中泊】におすすめなトヨタ車3選。サイズを比較
車中泊におすすめのトヨタ車として、「ルーミー、シエンタ、ノア/ヴォクシー」の3台をご紹介します。それぞれの特徴と、どうして車中泊におすすめなのかを解説します。
その前に、なぜこの3台を選んだのか説明しておきましょう。たとえばもっとボディサイズの大きなアルファードやランクルプラドの方が室内が広くて車中泊には向いてると思いますが、車中泊だけでなく普段の生活で大活躍する車種からの選択だからです。
「車中泊をするつもりで購入したわけではないクルマだけど、車中泊もできる!」という点に注目しました。
車中泊におすすめのトヨタ車 3選サイズ比較表
では、1つずつ詳しく見ていきましょう。
【車中泊】におすすすめなトヨタ車1.「ルーミー」
ルーミーはダイハツが製造するトールをベースにしてOEM供給されるモデルです。
ルーミーは全長3705mmというコンパクトなボディサイズながらも、広々とした空間と余裕の走りを表す「1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)」をコンセプトしています。
特徴として、乗り降りのしやすいパワースライドドアやゆったりした室内の広さ、多彩なシートアレンジなど、まるでミニバンのような魅力を2BOXのコンパクトカーに凝縮しています。
ルーミーのシートアレンジ
ルーミーのシートアレンジは室内長と高い全高をフルに活かしています。後席をダイブイン機構で収納すれば自転車も積め、リアシートが240mmもスライドできるので荷物量によって調節できます。
車中泊するにはフロントシートを前に倒して、リヤシートのスライドを70度目いっぱいに倒せば最前方までスライドさせればフルフラットモードが完成します。
完全な水平にはなりませんが大人2人が足を延ばしてゆったりとすごせ、長時間の運転した後の休憩には最適な空間になるでしょう。
【車中泊】におすすすめなトヨタ車2.シエンタ
2022年8月に3代目となった現行シエンタは、扱いやすい5ナンバーサイズはそのままに、大人7人がゆったりすごせる室内空間をさらに向上させています。
シエンタは330mmの低いフロア地上高、そして段差のないフラットで大容量のラゲージスペースフロアなど、車中泊にも最適な車種となっています。
また、ショッピングバッグなどを掛ける運転席アームレストフックや運転席シートバックには充電用のUSB端子(Type-C)が2個装備されているのも車中泊に嬉しいアイテムですね。
シエンタのシートアレンジ
シエンタには7人乗り3列シート車と5人乗り2列シート車があり、それぞれシートアレンジが異なります。
7人乗り3列シート車はセカンドシート・サードシートを格納すると自転車などの大きな荷物を積載できるラゲッジスペースが現れますが、その荷室長は1525mmなので大人は斜めにならないと就寝できません。
しかし、5人乗り2列シート車のセカンドシートを格納するフルフラットならば、荷室長2045mmという大空間のフラットスペースが実現します。この空間なら大人2人が身体を伸ばして就寝できるでしょう。