2.4 後期高齢者医療保険料
後期高齢者医療制度における保険料も年金の天引き対象です。
後期高齢者医療保険料は「均等割額」と「所得割額」で構成されており、各都道府県で保険料率が異なります。
2.5 国民健康保険料
国民健康保険料を支払っている場合も、原則として年金から保険料が天引きされます。
65歳から75歳未満の人で、年間の年金額が18万円以上であれば天引きの対象です。
3. 厚生年金と国民年金の平均受給額はいくら?
厚生年金と国民年金の平均受給額はいくらなのでしょうか。
実際に年金給付を受けている人の平均受給額は、次の通りです。
- 厚生年金保険受給者平均月額:14万5665円
- 国民年金受給者平均年金月額:5万6479円
厚生年金の階級別に、受給権者数を見ると下図の通りになりました。
受給額別にみると、年金月額が10万円以上11万円未満が総数としてボリュームゾーンとなっています。
男性では、17万円以上18万円未満が最も受給権者が多いゾーンとなりました。
一方で、女性は9万円以上10万円未満がボリュームゾーンです。
男性と女性で、受給金額に差が見られる結果となりました。
4. 年金からも天引きされる!だから年金以外の資金準備も大切
年金から天引きされるお金について解説しました。
公的年金から天引きされる項目は、次の5つです。
- 介護保険料
- 所得税および復興特別所得税
- 個人住民税
- 後期高齢者医療保険料
- 国民健康保険料
今後、介護保険料や後期高齢者医療保険料の料率が、法改正によって料率が引き上がれば、手取り額が目減りするかもしれません。
年金以外の資産を早めに準備して、手取りが減少しても余裕のある生活ができるように対策が必要です。
参考資料
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 国税庁「高齢者と税(年金と税)」
- 日本年金機構「年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を特別徴収されるのはどのような人ですか。」
- 厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 」
川辺 拓也