6月支給分から年金支給額が改定されます。
では、2023年6月はいくらの年金を受け取れるのでしょうか。また、年金だけでの生活は可能なのでしょうか。
本記事では、2023年6月から一般的な夫婦がもらえる年金額と老後に最低限必要な生活費を解説します。
ゆとりのある老後を送るために必要な生活費も紹介するので、参考にしてみてください。
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1. 2023年度の年金受給額「厚生年金のモデル夫婦で月平均22万4482円」
年金の支給額は、毎年6月支給分から改定となります。実際には4月分から改定されていますが、4月分と5月分を6月に受給します。
厚生労働省「令和5年度の年金額改定について」によると、2023年6月から一般的な夫婦がもらえる年金額は月額22万4482円(前年度比+4889円)です。
「一般的な夫婦」とは平均年収約527万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)の夫婦をさします。夫が受け取る「厚生年金」と妻が受け取る「国民年金」を合わせた合計額が月に22万4482円です。
ただし、厚生年金は現役時代の年収などによって大きく変動することを覚えておきましょう。
2. 老後に最低限必要な生活費は月いくら?
一般的な夫婦の年金受給額が月に約22万円であることを確認しましたが、実際に老後の生活費は月にどの程度必要なのでしょうか。
PGF生命「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」によると、還暦を迎える人が60歳からの生活で最低限必要だと思う金額は以下のとおりです。
2.1 60歳からの人生で最低限必要だと思う月額
年 生活費
- 2018年 月17万5518円
- 2019年 月17万8415円
- 2020年 月19万9710円
- 2021年 月19万8747円
- 2022年 月18万7463円
- 2023年 月19万181円
2023年の回答においては、「月19万181円」が老後の生活費として最低限必要な金額です。一般的な夫婦が受け取る月に約22万円の年金をもらえれば、年金のみでの生活も可能でしょう。
ただ年金受給額と生活費の差額は約3万円です。年金から社会保険料や税金が天引きされることも考えておくべきでしょう。