「資産1億円以上」と聞くと、どのような人を思い浮かべますか。自分とは縁のない遠い世界のように感じる人もいるかもしれません。
では、日本に「資産1億円以上」の富裕層はどれくらいいるのでしょうか。本記事では、資産1億円以上世帯の割合を解説します。
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1. 富裕層「資産1億円以上」の割合はどれくらいか
野村総合研究所「日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」によると、資産保有額ごとの世帯分布は以下のとおりです。
1.1 階層別にみた保有資産規模と世帯数
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯(0.2%)
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯(2.6%)
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯(6.0%)
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯(13.4%)
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯(77.8%)
資産1億円以上の世帯の割合は2.8%です。約36世帯に1世帯が、1億円以上の資産を保有している計算になります。
捉え方は人それぞれですが、「1億円以上資産のある世帯は意外に多い」と感じる人もいるかもしれません。
2. 富裕層「資産1億円以上」の推移を2005年〜2021年まで確認
資産1億円以上の富裕層は、過去と比べて増えているのでしょうか。野村総合研究所「日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」によると、2005年〜2021年の富裕層・超富裕層の推移は以下のとおりです。
2.1【2005~2021年】階層別にみた保有資産規模と世帯数の推移
年 富裕層 超富裕層
- 2005年 81万3000世帯 5万2000世帯
- 2007年 84万2000世帯 6万1000世帯
- 2009年 79万5000世帯 5万世帯
- 2011年 76万世帯 5万世帯
- 2013年 95万3000世帯 5万4000世帯
- 2015年 114万4000世帯 7万3000世帯
- 2017年 118万3000世帯 8万4000世帯
- 2019年 124万世帯 8万7000世帯
- 2021年 139万5000世帯 9万世帯
富裕層の数は年々増えています。2005年と比べて、2021年の富裕層の数は約1.7倍です。また、超富裕層の数も同様に年々増加しています。