6月は梅雨になるとシトシトと長雨が続きます。せっかく咲いた花も雨に濡れると傷みがちになり、気温の上昇で蒸れを起こすことも。

植物にとって快適とは言えないシーズンをうまく乗り越えられるように、6月の草花やバラのお手入れポイントを紹介します。梅雨の雨にも負けずキレイに咲く草花も見ていきましょう。

【6月の草花】梅雨のお手入れ6つのポイント

ポイントその1. 花ガラ摘み

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5月に満開を迎えた花はそろそろ終焉の時。咲き終わった花はいつまでも残さず、早めに切り取りましょう。

枯れた花をそのままにしておくと見た目を損なうだけでなく、雨に濡れて腐り病気の発生源にもなりかねません。

ポイントその2. 草抜き

高温多湿の環境下でも、性質が強い雑草はたくましく繁殖。雨でしばらく庭に出ない間に、地面を覆い尽くすほど生え広がってしまいます。

雑草が生えていると地表がなかなか乾かず、蒸れを引き起こす原因に。梅雨の晴れ間を狙って草をこまめに抜いておきましょう。

ポイントその3. マルチング

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雨で土が跳ね上がって付着すると、葉や花が傷んでしまいます。あらかじめ株元に腐葉土やバークチップを敷いてマルチングしておくと、泥ハネ防止に効果的です。

マルチングは雑草の繁殖も防いでくれます。

ポイントその4. 支柱立て

茎が細く背の高い植物は、雨で倒れたり茎が途中で折れたりすることがあるので、支柱を立てて支えてあげると安心です。移動できる鉢植えは、雨の日には軒下などに移動するとよいでしょう。

ポイントその5. 切り戻しと葉の間引き

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長雨で枝が倒れたり折れたりしないように、梅雨前には短く切り戻しておくのがオススメ。
たくさん茂って重なり合った葉があると風通しも悪くなります。

奥のほうや地面近くに生えている葉は、適度に間引きして蒸れを防ぎましょう。

ポイントその6. 挿し木

6月は適度な湿度と高過ぎない気温で、挿し木に最適な季節。切り戻しした枝を利用して挿し木してみましょう。

あくまでも挿し木は個人で楽しむ範囲に。お気に入りの植物が枯れてしまったり、翌年に株を更新したりするためのストックとして使いましょう。

【6月のバラ】お手入れポイント

ポイントその1. 花ガラ摘み

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咲き終わった花は早めに摘み取りましょう。花弁が多いバラは雨か降ると花の中に水が溜まって腐ってしまうことも。花をゆすって水をふるい落とし、傷みが激しいものはカットします。

ポイントその2. 病害虫対策

6月は高温多湿でさまざまな病気が発生します。葉に黒い斑点ができる黒点病や、白い粉を振ったようになるうどんこ病などが多発。害虫も茂った葉に身を隠しながら次々と浸食します。

こまめに葉の状態を観察して、病害虫を発見したら早めに葉や虫を取り除きましょう。株元にマルチングしておくと、泥ハネで起こりやすい黒点病を予防できます。

ポイントその3. シュートの処理

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シュートとは新しく伸びてきた太い枝。翌年の主幹になるので開花させず、1メートルほどの高さで摘芯してしっかりと育てましょう。つるバラはシュートを切らずにそのまま伸ばします。

ポイントその4. 追肥

花をたくさん咲かせてくれたお礼として、固形肥料や液体肥料で栄養を補充してあけましょう。この時期に追肥すると花付きがよくなり、夏の暑さを乗り越えるパワーも付きます。

【6月に花が咲く】オススメ草花5選

オススメ1. アナベル

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アジサイの仲間で純白の花が美しいアナベル。花持ちがよく秋にかけて緑色に色か移り変わるのが魅力です。日なたから半日陰まで、場所を選ばす花を咲かせます。※参考価格:1500~2000円前後(5号ポット苗)

オススメ2. ゲラニウム

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ゲラニウムは「フウロソウ」という名前でも知られる常緑の多年草。品種やカラーバリエーションが豊富で、野趣あふれるカワイイ花がナチュラルガーデンにピッタリです。※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)

オススメ3. サルビア

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ハーブの一種で葉から爽やかな香りが漂うサルビア。一年草と多年草があり、数多くの品種がそろっています。背丈が高くしなやかな草姿がスタイリッシュです。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

オススメ4. ムラサキツユクサ

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ムラサキツユクサは3枚の大きな花弁を持つ多年草。朝に咲いて昼にはしぼむはかなさが魅力です。澄み切った濃いブルーの花色が鮮やかでよく映えます。※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)

オススメ5. ギボウシ

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シェードガーデンに欠かせない存在で、葉色を楽しむリーフプランツのギボウシ。初夏には薄紫の可憐な花も楽しめます。湿り気のある場所を好み、雨の日の庭を彩ります。※参考価格:600~1000円前後(3号ポット苗)

梅雨を乗り切るお手入れを!

雨が降ると庭仕事も思うようにできず、晴れるとムシムシと多湿になる6月。庭の植物が心配なガーデナーにとっては、梅雨はできるだけ短期間で終わってほしいものてす。

雨に濡れてもイキイキとした草花のために、梅雨の晴れ間をねらって手際よく庭のお手入れをしてあげましょう。