日本の夏の風物詩といえば花火大会。2023年の夏はコロナ禍前の規模で開催される花火大会や4年ぶりに復活する花火大会なども増えています。

今回は一生に一度は行ってみたい「日本三大花火大会」の2023年の最新情報と見どころをまとめました。「今年こそは花火大会を楽しみたい!」という方はぜひチェックしてみてくださいね。

【日本三大花火大会】第95回全国花火競技大会(大曲の花火)

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最初に紹介する日本三大花火大会は、秋田県大仙市で行われる「第95回全国花火競技大会(大曲の花火)」。全国で開催される花火競技会の中で最も権威のある大会で、毎年約80万人もの観客が訪れます。

1910年(明治43年)に諏訪神社の祭典の余興として開催された「奥羽六県煙火共進会」が起源で、100年以上の歴史を誇ります。夏の「全国花火競技大会」を中心に、季節ごとに異なるテーマで花火大会を行っているのが特徴です。

全国から選び抜かれた花火師が、精魂込めて作った花火を自らの手で打ち上げており、優秀な作品には内閣総理大臣賞をはじめ、数々の褒賞が授与されます。また、花火大会では珍しい「昼花火」を実施しているのも見どころです。

  • 開催日時:2023年8月26日(土)昼花火/17:10~18:15、夜花火/18:50~21:30
  • 会場:「大曲の花火」公園(大曲雄物川河畔)
  • 最寄り駅:JR大曲駅から徒歩30分
  • 打ち上げ本数:約1万8000発

【日本三大花火大会】第92回土浦全国花火競技大会

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続いて紹介するのは、茨城県土浦市で開催される「第92回土浦全国花火競技大会」。日本三大花火大会の中でも、唯一関東で行われることから、都心からのアクセスも良く、例年80万人以上の見物客が足を運びます。

1925年(大正14年)、霞ヶ浦海軍航空隊の殉職者の慰霊と、関東大震災後の不況で疲弊した土浦の経済活性化のために開催。全国的にも珍しい秋の開催は、実りの秋を祝い、農民の勤労を慰めるという意味もあります。

競技部門は「スターマインの部」、「10号玉の部」、「創造花火の部」の3部で構成。特に「スターマインの歴史は土浦の花火の歴史」と言われるほどで、スターマイン日本一を決める大会としても知られています。

  • 開催日時:2023年11月4日(土)17:30~20:00
  • 会場:桜川畔(学園大橋付近)
  • 最寄り駅:JR常磐線土浦駅西口から徒歩30分
  • 打ち上げ本数:約2万0000発

【日本三大花火大会】2023長岡まつり大花火大会

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最後に紹介するのは、新潟県長岡市で行われている「2023長岡まつり大花火大会」。3つの中で唯一競技大会ではありませんが、2019年には過去最多の100万人以上が来場するほど人気の花火大会です。

1946年(昭和21年)8月1日、長岡空襲からの復興を願って行われた「長岡復興祭」が「長岡まつり」の起源であり、現在も毎年8月2~3日は「花火大会の日」として受け継がれています。

花火の見どころは、直径650mの大輪の花を咲かせる長岡名物「正三尺玉」、全長約2kmにもおよぶ「復興祈願花火フェニックス」など、どの花火も圧倒的なスケールを堪能できるのが魅力です。

  • 開催日時:2023年8月2日(水)3日(木)19:20~21:10
  • 会場:信濃川河川敷
  • 最寄り駅:JR長岡駅から徒歩30分
  • 打ち上げ本数:約2万0000発

一生に一度は行ってみたい花火大会!

今回は一生に一度は行ってみたい「日本三大花火大会」の歴史と2023年の最新情報を紹介しました。

「日本三大花火大会」と呼ばれるほどですので、規模の大きさや打ち上げ技術の高さは圧倒的です。また、その長い歴史や起源を遡ってみれば、当日はより一層、花火大会を楽しめるのではないでしょうか。

参考資料

成瀬 亜希子