株式市場の振り返り-北朝鮮リスク再燃の中、日経平均株価は4日ぶり反落

2017年9月4日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,508円(▲183円、▲0.9%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,603.5(▲16.0、▲1.0%) 4日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,075.4(▲32.3、▲2.9%) 4日ぶり大幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:153、値下がり銘柄数:1,824、変わらず:46
  • 値上がり業種数:3、値下がり業種数:30
  • 年初来高値更新銘柄数:73、年初来安値更新銘柄数:31

東証1部の出来高は15億9,579万株、売買代金は1兆7,369億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。

北朝鮮が過去最大級の核実験を行ったことでリスクオフモードになりましたが、月曜日のNY市場が祭日休場であることから、様子見スタンスを取った投資家が多かったようです。売買代金は1週間ぶりの低水準となり、再び2兆円を割り込みました。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。寄り付き後は一時▲63円安程度の下げに止まりましたが、その後下げ幅を拡大して前場半ばには一時▲212円安まで売られました。後場はやや膠着状態に陥りましたが、結局、大引けは4日ぶりの反落となっています。昨日から懸念された“投げ売り”のような状況は見られませんでした。

なお、TOPIXもほぼ同じような値動きとなり、4日ぶりの反落で引けました。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり大幅反落、売買代金は連日で1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は5,960万株、売買代金は1,074億円となり、いずれも先週末より小幅に増加しました。新興市場の場合、北朝鮮の核実験による影響は限定的と見られますが、個人投資家の模様眺めムードは相応に強かったようです。それでも、売買代金は連日で1,000億円を超えました。

しかし、利益確定売りが出たためか、総合指数は▲3%に迫る大幅下落となり、1,100ポイントを大きく割り込みました。引き続き個人投資家の資金回帰が待たれますが、楽観視できない状況にあります。

ローソンなど小売株が軒並み安となった一方、スズキや日本電産は逆行高に

個別銘柄では、ローソン(2651)、しまむら(8227)、J.フロント リティリング(3086)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)などが値を下げ、いずれも年初来安値を更新しました。

また、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も大幅安になり、ケーズホールディングス(8282)も冴えない値動きになるなど、小売株が総じて売られたようです。

その他では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅下落となり、三菱電機(6503)が大幅反落となったことが注目されました。

一方、スズキ(7269)やSUBARU(7270)など自動車株の一角が逆行高となり、花王(4452)や日本電産(6594)などの優良株も値を上げました。また、IHI(7013)やコマツ(6301)も小幅上昇して引けています。

新興市場では、総じて大幅安となる銘柄が多く、とりわけ、Gunosy(6047)は一時▲15%超安となる大暴落となり、終値でも▲15%に迫る暴落で引けました。また、そーせいグループ(4565)が急落となり、アカツキ(3932)も大幅安となっています。

一方、串カツ田中(3547)が小幅上昇となるなど健闘し、CYBERDYNE(7779)も逆行高で引けました。

青山 諭志