2022年11月にリリースされ、2023年以降よく耳にするようになった「ChatGPT」についてご存知でしょうか。

ChatGPTとは、OpenAI社が開発した人工知能（AI）を使ったチャットボットで、誰でも無料で使うことができる便利なサービスです。

利便性の高さからユーザー数は増加傾向にあり、TVやメディアでも多く取り上げられるほど今年の話題トピックになっています。

そんな「ChatGPT」ですが、便利なサービスゆえに、ゆくゆくは「ChatGPTに仕事を取られてしまうのでは？」と危惧している人も少なからずいるようです。

本記事では、ChatGPTの概要と共に、ChatGPTの実態調査について詳しく解説していきます。

急成長している「ChatGPT」が、今後私たちの仕事面でどのように関与してくるのか、一緒に考えていきましょう。

そもそも「ChatGPT」とは何か

ChatGPTとは、2022年11月にアメリカ社OpenAIがリリースした、人工知能を活用した「対話型AIサービス」です。

チャット形式でAIと会話ができるサービスであり、ユーザーの質問に対してAIが回答してくれます。

例えば、「◯◯について教えてほしい」とChatGPTに質問をすると、瞬時に解答してくれます。

そのほかにも、ChatGPTで出来ることとして下記の内容が挙げられます。

  • 情報の収集
  • 文章の作成・要約・添削
  • プログラミング言語のコード生成・コードの解説
  • 言語の翻訳

ChatGPTの解答の全てが正しいわけではありませんが、ChatGPTには随時学習する機能が備わっており、利用するユーザーが増えるほど、解答精度は高くなっていくようです。

ChatGPTは、上記のように「文字に関連するもの」の多くに活用できることから、登場すぐに注目が集まり、OpenAI社のCEOツイートによると公開5日でユーザー数が100万人を突破しました。

現在もなお、ユーザー数は増加傾向にあり、今後のさらなる活躍に注目が集まっています。

ChatGPTの認知度は意外にも40%以下という結果に

前章では「ChatGPT」の概要について説明しましたが、果たして日本ではどのくらい認知されているのでしょうか。

チャットプラス株式会社は、全国の20代～60代の男女を対象に「ChatGPT」に関する調査を実施しています。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査期間：2023年3月27日（月）〜2023年3月28日（火）
  • 調査人数：1003人
  • 調査対象：全国の20代～60代男女
  • モニター提供元：ゼネラルリサーチ
  • リリース公開日：2023年4月25日

上記調査の結果、「“ChatGPT”を知っていますか？」という質問に対して、63.0%は「知らない」と回答しています。

出所：チャットプラス株式会社「利用者の約半数が「ChatGPTに人間の仕事が奪われる」と回答【ChatGPTアンケート調査結果】」

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6割以上がChatGPTについて認知しておらず、TVやメディアで多く取り上げられてはいるものの、まだ認知度は低いことがうかがえます。

ChatGPTの使用目的・利便性は？

チャットプラス株式会社の調査では、ChatGPTを使用したことがある人に使用目的を聞いた回答として、下記の内容が挙げられました。

  • ライティング
  • 英文作成
  • ビジネスメールの例文
  • プログラムロジックの参考
  • 悩み相談

文章を書くためのサポートだけでなく、プログラミングに関する知識を得るための活用など、使用用途はさまざまなようです。

また、同調査でChatGPT使用者に、「ChatGPTの利便性」について聞いた質問には、9割以上が今後も使い続けたいと回答しています。

出所：チャットプラス株式会社「利用者の約半数が「ChatGPTに人間の仕事が奪われる」と回答【ChatGPTアンケート調査結果】」

今後もChatGPTを使いたい理由として「面倒な作業を任せられる」「調べたいことを的確に知ることができる」などが挙げられており、ChatGPTの活用により調べ物や作業の時短につながっているとうかがえます。

ChatGPTはまだリリースされたばかりであるにも拘らず満足度は高いことから、今後さらにサービスが改良されるにつれて、より普及していく可能性もあるかもしれません。

AIに仕事を奪われる？約半数がChatGPTにより仕事がなくなることを危惧

ChatGPT利用者からは、利便性を大きく評価されていますが、利便性が高いゆえに「ChatGPTに人間の仕事が奪われる」と感じている人も多いようです。

実際にチャットプラス株式会社の「今後、“ChatGPT”は人間の代わりに仕事をすると思いますか？」というアンケート調査に対して、約半数は「思う」と回答しています。

出所：チャットプラス株式会社「利用者の約半数が「ChatGPTに人間の仕事が奪われる」と回答【ChatGPTアンケート調査結果】」

ChatGPTによって、奪われるであろう具体的な仕事として、下記の内容が挙げられました。

  • レジや受付など単純作業のものなので、奪われると思う
  • プログラミング。自動でコードを書いてくれるから
  • 外科手術。技術の衰えがAIにはないであろうから

単純作業や目的が明確なものは、AIでも代用しやすくChatGPTに仕事を奪われる可能性があると考えられます。

実際、現代においても、レジや飲食の提供を人間ではなく機械で代用しているところも多くなっています。

時代の変化と共に、人間がやらなくてもできることは徐々にAIがやっていく未来になっていくのかもしれません。

ChatGPTの利便性をうまく活用していこう

本記事では、ChatGPTの概要と共に、ChatGPTの実態調査について詳しく解説していきました。

ChatGPTは利便性が高く、ユーザーの約9割は今後も使い続けたいと回答しています。

その一方で利便性が高いゆえに、ChatGPTに人間の仕事を奪われてしまうのではないかという懸念の声も挙げられました。

現状はまだ認知度が低いChatGPTですが、今後さらに私たちの暮らしに組み込まれていく可能性が高いため、注目しておきたいトピックになりそうです。

参考資料

太田 彩子