窓辺やフェンスを彩る花として人気があり、花色や品種のバリエーションも豊富なクレマチス。和名では「テッセン」とも呼ばれ、日本でも古くから親しまれてきたツル性植物です。
今回はクレマチスの育て方や剪定の方法を紹介します。さまざまな花色や花姿の中からオススメの品種も見ていきましょう。
クレマチスの育て方
日当たり
クレマチスは日当たりを好みます。光が少ない場所では花数が少なくなってしまうことも。日光がタップリ当たり風通しのよいところで育てましょう。
水やり
乾燥が苦手で水切れすると弱ってしまいます。土が乾いてきたらたっぷり水をかけてあげましょう。夏の高温期は朝夕の2回水やりするのがオススメです。休眠期の冬は水やりを控えます。
肥料
クレマチスは肥料をたくさん欲しがります。新芽が出る3月以降は、緩効性肥料を1~2ヶ月に1回与えましょう。さらに開花前までは液体肥料を週に1回程度与えると、花数が増えます。
病害虫
5~6月、9~10月にかけてうどんこ病が発生しやすくなります。粉を振りかけたように葉が白っぽくなっていたら、広がらないうちに早めに切り取りましょう。
害虫はアブラムシやナメクジが多発します。新芽や花芽が被害に合わないように、見つけしだい駆除しましょう。予防としての薬剤散布も効果的です。
剪定
クレマチスは品種に合った剪定をしないと、翌年の開花が期待できません。育てているクレマチスの品種をチェックして、適した時期に正しい方法で剪定しましょう。
枝をカットする場所は節と節の真ん中。節のすぐ上で切り落としてしまうと、株が弱ってしまうことがあるので気をつけましょう。
クレマチス【系統別】剪定時期と剪定方法
旧枝咲きタイプ
- 系統:モンタナ系・シルホサ系・フォステリ系・パテンス系・アトラゲネ系
古い枝から新しい枝が出るタイプ。冬は枯れたように見えるので剪定してしまいがちですが、古枝を根元から切ると新芽が出ません。開花後は花の下1~2節のところで切り落とします。
新枝咲きタイプ
- 系統:ビチセラ系・テキセンシス系・ヴィルオナ系・インテグリフォリア系・ジャックマニー系
根元から新しく伸びた枝に花を咲かせるタイプ。1回目の剪定は1番花が咲き終わった5月頃に。半分程度まで切り戻すと2番花の花芽が付きやすくなります。
開花後は地面から1~2節だけ残して古い枝を切り取りましょう。
新旧両枝咲きタイプ
- 系統:テッセン系・タングチカ系・フロリダ系・ラヌギノーサ系
新しい枝と古い枝の両方に花を咲かせるタイプ。剪定時期は2~3月頃で、枯れたように見える枝でも、脇芽が出ているところは残します。脇芽が出なさそうな古枝はカットしましょう。