株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、終値は5月1日以来の安値水準

2017年8月24日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,353円(▲80円、▲0.4%) 反落
  • TOPIX 1,592.2(▲7.8、▲0.5%) 反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,085.5(+0.5、+0.1%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:878、値下がり銘柄数:1,006、変わらず:139
  • 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
  • 年初来高値更新銘柄数:77、年初来安値更新銘柄数:41

東証1部の出来高は14億4,222万株、売買代金は1兆7,483億円(概算)となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は減少しています。NY市場の下落に加え、24日から始まるジャクソンホール会議を控えての様子見スタンスが強まりました。売買代金は4日連続で2兆円を割り込んでいます。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。前場の半ばには一時▲6円安まで下げ幅を縮小する場面が見られましたが、後場は安値を模索する動きとなり、一時▲82円安まで売られました。結局、大引けも安値に近い状況で引けています。終値としては5月1日以来となる安値でした。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、こちらも反落となりました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は6日ぶりに1,000億円超え

東証マザーズの出来高は8,601万株、売買代金は1,233億円となり、いずれも前日より大幅増加となりました。何か大きなニュースがあったわけではなさそうですが、個人投資家による下値を拾う動きが出た可能性があります。売買代金は6日ぶりに1,000億円を上回りました。

また、総合指数もわずかに上昇して、これで3日続伸となりました。新興市場は、兎にも角にも、個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、もう少し時間を要しそうです。

電通が大幅安で年初安高値を更新、ソニーや安川電機も大きく値を下げる

個別銘柄では、電通(4324)が大幅下落となり年初来安値を更新し、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、エーザイ(4523)、大塚ホールディングス(4578)なども安値更新となりました。

また、金融株と不動産株の一角が引き続き売られ、りそなホールディングス(8308)、三菱地所(8802)、野村ホールディングス(8604)なども年初来安値を付けました。

その他では、ソニー(6758)が大きく値を下げ、安川電機(6506)も大幅下落となったことが目を引きました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が反発し、信越化学工業(4063)も堅調に推移しました。また、自動車株ではホンダ(7267)が上昇し、建機株では日立建機(6305)も大きく値を上げて引けています。

さらに、ハイテク株では、パイオニア(6773)やクラリオン(6796)などの低位株が買われました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が取引時間中に5日連続の年初来安値更新となりましたが、その後は買われて小幅上昇で引けました。一方、CYBERDYNE(7779)は値を下げて4日連続の安値更新で引けています。

その他では、Aiming(3911)やASJ(2351)などが高騰したのが注目を集めました。

青山 諭志