老後の生活を豊かにする有効な3つの対策とは?
老後の生活を豊かにする有効な対策は、主に次の3つです。
- 収入の一部を資産運用
- 病気や介護へのリスクヘッジ
- 節約による支出の削減
いずれも、老後生活の準備で大切な「増やす」「守る」「減らす」にフォーカスした対策です。それぞれの内容について確認していきましょう。
収入の一部を資産運用
老後の生活を豊かに送るためには、収入の一部を資産運用して貯蓄を増やす視点も持ちましょう。預貯金は金利が低いため、資産を増やす方法には向きません。
「お金に働いてもらう」という考え方を持ちましょう。資産運用を考える場合は、以下のポイントを踏まえてください。
- 投資対象の分散:国内や国外の株式や債券など複数の投資対象に分散させる
- 通貨の分散:円だけでなく、米ドルや豪ドルなど保有する通貨を分散させる
- 投資時期の分散:一定の金額で金融商品を定期的に購入して投資時期を分散させる
上記のポイントを踏まえた資産運用として、例えば「NISA」や「iDeCo」等があります。
病気や介護へのリスクヘッジ
病気や介護といった突発的なリスクへの対策も重要です。現役世代と違って、まとまった収入が得られない老後は、生活資金が目減りするリスクに備える必要があります。
代表的なリスクが病気や介護です。 2021年度に実施した生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」では、毎月の介護費は平均8万3000円かかると発表しています。
老後の生活資金が医療費や介護費に使われないように、生活資金とは別の予備資金を準備するか、民間の医療保険や介護保険でカバーするのも一つです。
節約による支出の削減
節約による支出の削減も重要です。通信費や保険、光熱費など毎月かかる固定費を見直して、支出を減らせないか確認してみましょう。また、日々の買い物にも注意が必要です。
帝国データバンクが2023年3月31日に発表した「「食品主要195社」価格改定動向調査」では、食品の値上げ品目数が2023年8月には2万品目を超えるとしています。
今後も物価高が続く状況を踏まえ、買い物の頻度や無駄使いをしていないか、この機会にチェックしてみましょう。
以上のように、老後の生活を豊かにするためには、家計の「増やす」「守る」「減らす」という準備が大切です。