40歳から64歳まで毎月6万円ずつを積立てた場合を試算。パターン別も

現行のつみたてNISAの年間の非課税投資枠は40万円で、月額約3万3000円が積立額の上限です。

新NISAのつみたて投資枠では、年間の非課税枠が一気に120万円に跳ね上がります。

毎月10万円の積立が可能ですが、ここでは40歳から64歳までの25年間で1800万円の非課税枠を使い切れる月額6万円の積立の試算をしてみましょう。

なお、試算には金融庁の「資産運用シミュレーション」を利用します。

年利2.0%で積立てた場合、元本1800万に運用益532万9000円が上乗せされ、元利合計で約2332万9000円となります。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

仮に同じ投資を特定口座で行った場合、運用益から約108万円もの税金がかかり、元利合計は2224万6413円です。このようにまとまった資産を運用すると、NISAの恩恵も大きくなります。

年利3.0%と5.0%なら

次に、利率を3.0%と5.0%に変えて試算してみましょう。40歳から64歳まで月額6万円の積立をした結果は、以下のとおりです。

  • 年利2.0%:元利合計2332万9000円(運用益532万9000円)
  • 年利3.0%:元利合計2676万円(運用益876万円)
  • 年利5.0%:元利合計3573万1000円(運用益1773万1000円)

年5.0%で運用できれば25年で元本が約2倍になることがわかります。

ただし、運用の成果は不確実であり、期待するリターンが大きいほど損失のリスクも高くなることに注意しましょう。

積立額3万円なら

毎月6万円の積立てが難しい場合、無理のない金額で積立てましょう。NISAでは投資額の増減はいつでもできます。

ここでは、毎月3万円の積立てを40歳から64歳までの25年間した場合の試算をしてみましょう。

  • 年利2.0%:元利合計1166万4634円(運用益266万5000円)
  • 年利3.0%:元利合計1338万235円(運用益438万円)
  • 年利5.0%:元利合計1786万5291円(運用益886万5000円)

現行のつみたてNISAは20年間の非課税期間で元本は800万円までしか積立てられませんが、新NISAでは非課税投資枠が広がるため、より多くの資産形成が可能です。

40歳から64歳までに2000万円を目標にする場合の毎月の積立額は

40歳から64歳までの25年間で2000万円の資産を作りたい場合、毎月いくら積立てればよいでしょうか。

  • 年利2.0%:毎月積立額5万1438円
  • 年利3.0%:毎月積立額4万4842円
  • 年利5.0%:毎月積立額3万3585円

運用次第では1800万円の非課税保有限度額を使い切らなくても、25年間で2000万円の老後資産を準備できる可能性があります。