「年収600万円台後半」世帯の貯蓄はいくらか

子育て世帯の平均年収を確認しましたが、貯蓄はどの程度あるのでしょうか。

参考までに、総務省が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、年収650~700万円「勤労世帯」の平均貯蓄をみると以下のとおりです。

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」をもとに筆者作成

年収650~700万円勤労世帯の平均貯蓄

  • 通貨性預貯金    :455万円(40.3%)
  • 定期性預貯金    :310万円(27.5%)
  • 生命保険など    :224万円(19.8%)
  • 株式        :59万円(5.2%)
  • 債券        :11万円(1%)
  • 投資信託      :40万円(3.5%)
  • 貸付信託・金銭信託 :2万円(0.2%)
  • 金融機関外     :28万円(2.5%)

合計         :1128万円(100%)

平均貯蓄額は1128万円です。貯蓄の内訳としては、預貯金が67.8%を占めています。

株式や投資信託などのリスク資産の保有割合は約9%となっており、リスクを取らずに資産形成をしている世帯が多いです。

ただし、2024年から新NISAがはじまるなどもあり、今後はリスク資産の保有割合は増えていくかもしれません。

また、上記は世帯主の平均年齢が50.1歳となっています。子育て世帯といってもお子さんが小さく夫婦の片方が働き方をセーブしているご家庭から、子どもが大きくなり共働きのご家庭までありますから、世帯差は大きいでしょう。