マイホームや賃貸経営物件などの住宅が古くなってくると、「リフォームしようかな」と考える人もいるでしょう。

リフォームを検討するうえで大事なのが、予算の確保です。適切な予算を準備するためには、事前に費用相場を把握しましょう。

とはいえ、リフォームの内容は、外壁塗装からキッチンの変更までさまざまです。

この記事では、リフォーム費用の相場を部位別に解説します。具体的な工事費用を紹介しますので、リフォームを検討中の人は参考にしてみてください。

【注目記事】富裕層「資産5000万円以上」のお金持ちは日本に何割?元金融機関社員が解説

1. リフォーム費用相場の一覧表

はじめに、リフォーム費用相場を一覧表で確認しましょう。

国土交通省が作成した資料によると、リフォーム箇所ごとの費用相場は以下のとおりです。

2. リフォーム費用の相場|部位別に詳しく確認

一覧表で紹介した費用相場について、部位別に詳しい内容を見ていきましょう。国土交通省の「リフォームの内容と価格について」の数値に基づき、7つの施工箇所ごとに解説します。

2.1 外壁

外壁が経年変化によって汚れたり破損したりしている場合、外壁材の重ね塗りを検討するかもしれません。一戸建ての外壁材の重ね塗りは、50万〜150万円が相場とされています。

また、外壁の仕上げに貼り付ける建材のひとつに“サイディング”があります。サイディングの上貼りの価格は、80万〜200万円が相場です。

サイディングはデザインが豊富なうえ、防水性や耐候性も優れています。塗装の重ね塗りよりも価格が高い傾向があるので、予算を確保する際は施工の違いも考慮しましょう。

2.2 屋根

屋根のリフォーム価格は、以下の施工内容の違いにより、費用相場に大きな開きがあるようです。

  • スレート屋根の塗り替え:20万〜80万円
  • 瓦屋根の交換:70万〜120万円
  • 金属屋根の重ね葺き:90万〜250万円

スレート屋根の塗り替えは、他と比べて低価格になります。スレート屋根は“天然スレート”と“化粧スレート”の2つがあり、住宅で主に使われているのは化粧スレートです。

金属屋根や瓦屋根は特徴的な見た目により判別がつきますが、スレート屋根の種類は見分けにくいかもしれません。わからない場合は、リフォームを依頼する施工店に確認してもらいましょう。

2.3 風呂・洗面所

バスタブのみの交換であれば、14万〜20万円と価格を抑えられます。ただし、従来のバスタブを最新のシステムバスと交換する場合は、50万〜100万円が相場です。

洗面所の場合、洗面所全体の改装であれば20万〜100万円が目安になります。洗面化粧台の交換に限ると、おおよその相場は20万〜50万円です。

2.4 トイレ

具体的な施工内容の内訳は、以下のとおりです。

  • 温水洗浄便座の設置:8万〜16万円
  • トイレ全体の改装(タンク式トイレ):20万〜100万円
  • タンクレストイレへの交換:30万〜50万円

温水洗浄便座の設置は、本体代金と工事費も含めて最大16万円が相場です。トイレ全体の改装は、トイレ本体だけでなく内装も含む数字ですのでやや高額になります。

タンクレストイレとは、通常は便器の背面にある貯水タンクがないトイレです。便座と便器が一体化しており、すっきりとしたデザインや掃除のしやすさが特徴です。

2.5 キッチン

施工内容ごとの差が大きいといえます。以下のように、キッチンに関するリフォームはさまざまです。

  • IHコンロへの交換:18万〜80万円
  • I型システムキッチンの交換:40万〜80万円
  • 壁付けから対面型キッチンへの交換:75万〜200万円
  • キッチン全体リフォーム:80万〜400万円
  • アイランドキッチンへのリフォーム:300万〜450円

キッチンそのものリフォームは、新設キッチンの費用に加えて旧キッチンの撤去や間取り変更も生じます。価格が高くなりやすいので、予算に無理のない範囲で計画を立てましょう。

2.6 内装(壁紙・床)

畳の交換はおよそ6万〜12万円が目安です。畳からフローリングへの交換は、規模によって15万〜90万円と価格に開きが見られます。

壁紙の張り替えも、相場は6万円〜30万円です。リフォームの中では低価格な部類なので、着手しやすいリフォーム部位と言えます。

2.7 リビング改修

改修事例ごとに、相場は以下になります。

  • 2室を1室に統合:50万〜80万円
  • 床暖房の設置:50万〜150万円
  • 和室から洋室へ改装:50万〜200万円
  • 和室を洋室バリアフリー化:70万〜300万円
  • リビング全体の改修:200万〜400万円

リビングのリフォームは大規模になりやすく、高価格な傾向があるようです。

3. 工事費以外のリフォーム費用

リフォームには、前述の工事費以外にも発生する費用があります。費用の種類と必要になる理由について、下記表にまとめました。

2/2

リフォームを検討する際は、工事費だけでなく上記の費用も念頭において資金を準備しましょう。

4. リフォーム費用を抑えて安くするには?

ここまで、工事費と工事以外にかかる費用を紹介しました。施工内容によっては高額になるため、できる限り費用を抑えたいところです。

リフォーム費用を安くするために大事なのが、建材や設備のグレードをむやみに上げないことです。施工会社のおすすめを鵜呑みにせず、本当に必要な機能・デザインのなかから選んでみてください。

もちろん、費用を気にするあまり、本来必要であった設備を削るのは避けましょう。

せっかくのリフォームですので、デザイン性も損なわない範囲でグレードを下げれば「やっぱり高くてもあのデザインがよかった」と後悔することも少ないでしょう。

さらに、省エネ・耐震・バリアフリーに関するリフォームは、補助金制度を適用できる場合があります。国とお住まいの自治体の制度を確認して、対象であれば補助金を申請しましょう。

5. まとめ

リフォーム費用の相場は、トイレやキッチンといった施工箇所によって異なります。事前に把握しておくことで、リフォームに備えた予算設計がしやすくなるでしょう。

なお、紹介した費用相場は、あくまで国土交通省の参考値です。

実際にかかる費用を知りたい方は、リフォームを頼みたい工務店やハウスメーカーに見積もりを依頼しましょう。

※この記事はLIFULL HOME'S 不動産投資コラムより提供を受けたものです。

参照記事