1. 2023年度「厚生年金と国民年金」はいくらか
年金の支給額は年度ごとに改定されます。
厚生労働省が公表する「令和5年度の年金額改定について」によると、2023年度の年金額は以下のとおりです。
1.1 2023年度「厚生年金と国民年金」の受給額
- 国民年金受給額(67歳以下):月額6万6250円(前年度比+1434円)
- 国民年金受給額(68歳以上):月額6万6050円(前年度比+1234円)
- 一般的な夫婦の年金受給額 :月額22万4482円(前年度比+4889円)
国民年金受給額は20歳から60歳まで国民年金保険料を満額納めた人がもらえる金額です。年金保険料を納めていない期間がある人は、受給額が少なくなります。
また、「一般的な夫婦」とは平均年収約527万円で40年間勤務した夫(妻)と会社員経験のない専業主婦(夫)の家庭です。
夫の平均年収が高かったり、妻が会社員として働いている期間があったりなどすると、年金受給額は多くなります。
国民年金受給額と一般的な夫婦の年金受給額は、いずれも前年度比で増加しています。ただし、2022年の物価上昇率と比較すると年金の増額率は少ないです。
そのため、2023年度の実質的な支給水準は「目減り」しています。