赤字家計の場合、貯蓄はいくらあると安心なのか?

家計収支は、すべての人(世帯)によって異なるため、どのくらいの貯蓄があると安心なのかについて明確な答えはありません。

ただし、先に紹介した老後生活において、仮に毎月3万円の赤字になるのであれば、以下のような考え方もできるでしょう。

まず、厚生労働省が公表した「令和3年簡易生命表」の概況によると、男性の平均寿命は81.47歳、女性の平均寿命は87.57歳となっています。

仮に、女性の平均寿命を中心に65歳から87歳までの23年間に渡って老後生活をした場合、単純計算で828万円(3万円×12ヶ月×23年間)が、家計の累積赤字になると計算できます。

ただし、この金額はあくまでも家計支出の赤字であり、その他の特殊事情による支出は考慮されていません。

そのため、家計支出の詳細確認と対策が必要と前置きし、828万円に加えて長生きした場合やその他の特殊事情におけるお金の支出も考慮した貯蓄金額があると望ましいでしょう。