「老後資金」65歳までにどのくらい用意すれば良いのか?

老後資金としてどのくらい必要なのかは、人それぞれによります。

収入の状況、資産の状況、持ち家はあるか、お子さんの教育費、介護施設に入るのか等々で大きく異なるでしょう。

今回は、50歳独身のAさんのケースで考えたいと思います。

Aさんは22歳で就職し現在まで勤務していますが、何度か転職をしたため、老後の年金も心配しています。

必要となる老後資金を考えたい場合、まずは収入の目安を把握することが大切です。

収入を把握

Aさんのもとに先日届いた「ねんきん定期便」には、今の給与額が60歳になるまで続くと想定された金額で、年金額が記載されています。

それを見ると、公的年金が受け取れるのが65歳から、もらえる年金額が220万円(老齢厚生年金が150万円と老齢基礎年金が70万円)と分かりました。

将来のことなので不確定要素はあるものの、まずはこの金額をベースに考えたいと思います。

支出を把握

老後の年金収入は分かりましたが、他に必要なデータとして、「現在の貯蓄額」と「支出額」の把握が重要になります。

私も多くの相談を受けますが、老後の支出額がわからない方が多いのが実情です。

家計簿をつけていないとしても、月額で◯◯円、年額で□□□円などがわかると計画が立てやすいので、ぜひ把握しておきましょう。

毎年の支出も大事ですが、それ以外の支出(家のリフォーム、車の買い替え、海外旅行など)もわかるといいですね。

Aさんの現在の手取りは月額30万円、支出が月額25万円です。

固定資産税の支払いがあるため、月額3万円くらいはつみたてNISAを使って、将来のための準備資金にしたいと思っています。

貯蓄を把握

他には貯蓄が1000万円ありますが、持ち家があり、住宅ローンは完済されています。