3. 「65歳以上・リタイア組」の貯蓄は平均いくらか

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

つぎに、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」をみると、世帯主の年齢が65歳以上の無職世帯の貯蓄額は平均2342万円。

仮に老後を30年と考えた場合、毎月6.5万円ずつ取り崩して使える金額です。

  • 国民年金の場合、平均の約5万円+6.5万円=11.5万円
  • 厚生年金の場合、平均の約14万円+6.5万円=20.5万円

この金額で毎月生活するイメージになるでしょう。なお、貯蓄の内訳は以下のとおりです。

  • 通貨性預貯金:623万円(26.6%)
  • 定期性預貯金:924万円(39.5%)
  • 生命保険など:403万円(17.2%)
  • 有価証券:388万円(16.6%)
  • 金融機関外:4万円(0.2%)

貯蓄額全体のうち預貯金が6割超、生命保険・有価証券がそれぞれ16~17%ほどを占めます。

銀行の預金金利が低下している現代で、より積極的に貯蓄を増やしたい人は生命保険・有価証券など金融商品の割合を増やすとよいかもしれません。