4. 年金受給額個人によってもピンキリ
60~90歳以上が受給する公的年金の月額を見ていきました。
基本的に、年齢が高いほど受給額が高い傾向にあります。
今後も受給額は減少が続くかもしれません。
また、受給額は個人によってもピンキリとなっています。とくに厚生年金の場合、受給額が「現役時代の報酬」や「加入期間」によって決まるため、個人差は大きいです。
その点を踏まえ、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで自分自身の年金見込額を確認する習慣をつけておきましょう。
老後資金として足りない金額も、必然的に個人によって変わります。
定年後の生活を見据え、減る出費・増える出費を整理しつつ、シミュレーションしておきたいですね。
5. 年金以外の老後の備えが重要に
今の60歳~90歳以上が受給する年金額を見ていきました。
年齢によって平均額が異なるという点について、知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
2023年度の年金額も、68歳以上と67歳以下では決定額が異なります。
年金制度を正しく理解して、現役時代のうちからしっかり備えておきたいですね。
老後資金として年金では足りない分について、例えばiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)であれば、毎月の掛け金も所得控除を受けながら老後資金が貯められます。
老後まで引き出せないことをデメリットに感じる場合は、少額から積み立てられるNISAなども選択肢となります。
こうした運用ではリスクを許容できない場合、個人年金保険で所得控除を受けながら貯めることも一つでしょう。
老後資金の形成方法は決して一つではありません。自分に合う方法、リスク許容度と照らし合わせ、バランスよく備えていきたいですね。
参考資料
太田 彩子