3. 厚生年金・国民年金だけで暮らす準備3選

将来は公的年金だけで暮らしたいと考える方もいるでしょう。

実は今の高齢者は何らかの収入を得たり、貯蓄を切り崩したりする方が多く、100%年金だけで暮らす方は少ないです。

それでも年金だけで暮らしたい場合は、現役時代からの備えがカギとなります。

3.1 厚生年金の受給額アップ

厚生年金の受給額は、基本的に加入期間と報酬額で決まります。

加入期間が長いほど有利になるため、厚生年金制度を導入している企業に属する期間を延ばすというのが、厚生年金の受給額アップの対策になります。

また厚生年金は70歳まで加入することもできます。できるだけ長く働くことで、将来の年金額を上げることが可能です。

3.2 国民年金の受給額アップ

国民年金は、保険料の納付月数によって受給額が決まります。

学生の間に猶予を受けていた方や、過去に未納分がある方などは、追納を検討しましょう。

追納できる期間はねんきんネットでも確認することができます。

自営業者で国民年金しかない方は、国民年金基金や付加保険料の納付により年金額を上乗せできます。

3.3 繰下げ受給で年金額アップ

厚生年金も国民年金も、66歳より後に受給開始することで、受給額を増額させることができます。これを年金の繰下げ受給といいます。

1ヵ月繰り下げるごとに0.7%増えるので、最大10年で84%も増やせる計算になります。

もし年金見込額が少ないという場合は、繰下げ受給での増額を検討してみましょう。

ただし、年金が受給できるまでは収入がないので、働き続けることが必要です。万が一働けなくなった場合のリスクにもしっかり備えておきましょう。