4月は年金の支給月ということもあり、その受給額にも注目が集まります。
毎年の誕生月に届く「ねんきん定期便」などで、一度は年金見込額を確認したことがある方も多いのではないでしょうか。
特に定年退職や年金開始時期などは、年金生活に向けてしっかり受給額を確認したいところです。
ところが、確認していたにも関わらずその「振込額」に落胆してしまう方もいるのです。
厚生年金「月額15万円以上」の男性の割合や、年金からも天引きされるお金について、整理していきましょう。
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1. 厚生年金「月額15万円以上」の男性は多い
まずは厚生年金の額面が「月額15万円以上」という男性の割合を見ていきましょう。
今回参考にするのは、厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」です。
こちらの資料では、厚生年金の金額に国民年金部分も含まれているため、本記事においてもこの通りとします。
1.1 受給額ごとの人数(男性)
平均受給額:16万3380円
- ~1万円未満 7万366人
 - 1万円以上~2万円未満:1万4136人
 - 2万円以上~3万円未満:5875人
 - 3万円以上~4万円未満:1万580人
 - 4万円以上~5万円未満:3万1646人
 - 5万円以上~6万円未満:7万694人
 - 6万円以上~7万円未満:17万8892人
 - 7万円以上~8万円未満:26万5042人
 - 8万円以上~9万円未満:25万7224人
 - 9万円以上~10万円未満:28万4196人
 - 10万円以上~11万円未満:35万8936人
 - 11万円以上~12万円未満:44万6960人
 - 12万円以上~13万円未満:52万9551人
 - 13万円以上~14万円未満:62万4724人
 - 14万円以上~15万円未満:72万5289人
 - 15万円以上~16万円未満:81万5769人
 - 16万円以上~17万円未満:90万3637人
 - 17万円以上~18万円未満:96万5471人
 - 18万円以上~19万円未満:95万3315人
 - 19万円以上~20万円未満:88万9人
 - 20万円以上~21万円未満:75万1043人
 - 21万円以上~22万円未満:57万7586人
 - 22万円以上~23万円未満:39万8787人
 - 23万円以上~24万円未満:26万7701人
 - 24万円以上~25万円未満:17万8056人
 - 25万円以上~26万円未満:11万2141人
 - 26万円以上~27万円未満:6万7929人
 - 27万円以上~28万円未満:3万9296人
 - 28万円以上~29万円未満:1万9670人
 - 29万円以上~30万円未満:9237人
 - 30万円以上~:1万4455人
 
男性の平均受給額は16万3380円。ボリュームゾーンは「17万円以上~19万円未満」でした。
男性の厚生年金受給者は1082万8213人なので、ここから15万円以上の割合を算出すると、64.2%でした。
