2. 厚生年金「月15万円」の実際の手取りはいくらか
年金からは以下の税金や社会保険料が引かれる場合があります。
2.1 年金から引かれる税金と社会保険料
- 所得税(復興特別所得税含む)
- 住民税
- 国民健康保険料(または後期高齢者医療保険料)
- 介護保険料
では、実際に月15万円(年間180万円)の年金を受給する人の税金や社会保険料をシミュレーションしてみましょう。シミュレーション条件は以下のとおりです。
- 東京都練馬区に住む独身の68歳男性
- 収入は月15万円(年間180万円)の年金のみ
- 基礎控除と社会保険料控除以外の控除はなし
シミュレーション結果は以下のとおりとなります。
2.2 厚生年金「月15万円」から引かれる税金と社会保険料
所得税:約3000円
(180万円ー110万円(公的年金所得控除)ー48万円(基礎控除)ー約16万6000円(社会保険料控除))×5.105%(所得税率)
住民税:約1万3000円
(180万円ー110万円(公的年金所得控除)ー43万円(基礎控除)ー約16万6000円(社会保険料控除))×10%(住民税率)ー2500円(調整控除額)+5000円(均等割額)
国民健康保険料:約8万1000円
介護保険料:約8万5000円
手取り:約161万8000円(月額13万5000円)
180万円ー3000円(所得税)ー1万3000円(住民税)ー8万1000円(国民健康保険料)ー8万5000円(介護保険料)
額面のうち約10%が税金・社会保険料として徴収されます。内訳としては国民健康保険料と介護保険料がもっとも高く、合計で年間16万6000円です。
ただし、国民健康保険料と介護保険料は住んでいる地域によっても異なるため、詳しくはお住まいの自治体を参考にしてください。