「月15万円の年金をもらえると思ったのに、実際に振り込まれた金額が15万円よりも少ない。これでは生活が苦しくなる…」

公的年金でも税金や社会保険料を意識しないと、このような事態に陥るでしょう。

年金は、給与と同じように税金や社会保険料がかかります。額面の受給予定額だけを見ていると、実際の手取り額に失望してしまうかもしれません。

本記事では厚生年金「月15万円」を受給予定の男性が実際に受け取る手取り額を紹介します。税金や社会保険料の詳細も解説するので、参考にしてみてください。

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1. 厚生年金「月15万円」を受給する人の割合はいくらか

まず、厚生年金「月15万円」を受給する人がどの程度いるのかを確認します。厚生年金受給者の年金額分布は以下のとおりです。

出所:厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

1.1 厚生年金受給者の年金額分布

  • 月額5万円未満:38万8575人(2.4%)
  • 月額5万円以上10万円未満:336万1204人(20.8%)
  • 月額10万円以上15万円未満:497万6556人(30.8%)
  • 月額15万円以上20万円未満:495万2516人(30.6%)
  • 月額20万円以上25万円未満:223万4558人(13.8%)
  • 月額25万円以上30万円未満:25万2220人(1.6%)
  • 月額30万円以上:1万4816人(0.1%)

※国民年金部分を含む

厚生年金受給者で月15万円以上年金を受給する人は46.1%です。厚生年金受給者のおよそ半分が月15万円以上の年金を受給しています。