マツダ(7261)が2018年3月期の第1四半期決算(4-6月期)を発表。第1四半期の実績としては、やや期待外れであった面は否めず、株価にはネガティブな印象だ。但し、第2四半期(7-9月期)以降に新車投入効果が見込まれること、為替影響がポジティブ(円安メリット)に寄与することが想定され、第2四半期以降の業績は上向く可能性がある。注目ポイントは第1四半期に不振であった欧州市場での販売動向。
決算ハイライト
第1四半期実績は、売上高が対前年同期比+3%増、営業利益が同▲24%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が同+72%増となった。営業損益に与える円高影響は軽微に止まったものの、欧米地域の販売減少や研究開発費の増加等により、大幅な営業減益を強いられた。一方、為替差損益の改善や税金費用の減少等により、最終損益は大幅増益となっている。予想外だった大幅な営業減益の方のイメージが強く、少なからずネガティブな印象が残る。
2018年3月期の会社予想は変更なし。営業利益が対前期比+19%増、親会社株主に帰属する当期純利益は+7%増の従来予想が据え置かれた。なお、上期の会社予想は非公表。第1四半期の実績だけで判断するのはやや難しいが、会社予想を達成できるかは微妙。少なくとも、大きく上回る可能性は低くなったと思われる。
LIMO編集部