3. 長寿時代に向けて「ライフプラン」を見つめ直す
今回は、厚生労働省の最新資料をもとに、基礎年金と厚生年金の受給額を見ていきました。実際の金額を見ると、年金だけでは心もとない感じた方も多いでしょう。
「人生100年」といわれるいま、リタイヤ後の生活が人生の3分の1近い時間を占める長寿時代に生きるわたしたち。
「理想のセカンドライフ」は人それぞれ。必要となる老後資金にもおのずと個人差・世帯差が出ます。まずは「この先の人生をどう生きたいか」をイメージしてみましょう。リタイヤまでにすべきことが見えてくるかも知れません。
理想のセカンドライフに近づくための努力の形はさまざまです。日頃の家計を引き締めて貯蓄を増やす、スキルを磨きキャリアアップをはかり年収を増やすなど、長期的なライフプランを見つめ直すうえでぜひ持っておきたい視点ですね。
また、年金や社会保険、税制優遇制度など、お金にまつわる公的なしくみに高くアンテナを貼っていくことも大切なポイントとなるでしょう。
老後に向けた資金形成はスタートが早いほど選択肢が増えます。無理のない金額を長期で積立運用することで、複利のメリットを最大限に活かすことにも繋がるでしょう。
最適な資産づくりのスタイルは人それぞれです。まずは情報収集からスタートしてみませんか?
参考資料
- 生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
- 厚生労働省「教えて!公的年金制度 公的年金制度はどのような仕組みなの?」
- 日本年金機構「国民年金保険料 納付のご案内」
- 厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2022年12月)
仲宗根 梨世