株式市場の振り返り-活発な売買が展開されるものの、日経平均株価は続落
2017年7月31日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,925円(▲34円、▲0.2%) 続落
- TOPIX 1,618.6(▲2.6、▲0.2%) 続落
- 東証マザーズ総合指数 1,154.5(▲8.4、▲0.7%) 3日続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:685、値下がり銘柄数:1,266、変わらず:72
- 値上がり業種数:14、値下がり業種数:19
- 年初来高値更新銘柄数:126、年初来安値更新銘柄数:8
東証1部の出来高は23億3,455万株、売買代金は2兆9,067億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。
Q1決算発表などを手掛かりとして、積極的な売買が展開されました。出来高は23億株を超えて今年4番目に高い水準となり、売買代金も3兆円にはわずかに届きませんでしたが、6月16日以来の高水準となっています。ただ、月末特有のポジション調整が出た可能性もあるでしょう。
そのような中、日経平均株価は円高進行などを背景に、前場は一時▲77円安となる場面が見られましたが、後場に入ってからは先週末終値を挟む攻防が続きました。プラス転換する場面も何度かありましたが、最後はやや失速して小幅続落で引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。
東証マザーズ総合指数は3日続落、売買代金はかろうじて1,000億円超を維持
東証マザーズの出来高は7,301万株、売買代金は1,009億円となりました。出来高は先週末より小幅増加となりましたが、逆に売買代金は減少しています。
大型株市場の活況が続くのと対照的に、新興市場は商いが細っており、閑散状態に近いと言えます。売買代金はかろうじて48日連続の1,000億円超となりましたが、大台割れの可能性も高まっています。
また、総合指数も3日続落となり、1,200ポイント回復が大きく遠のいたと言えます。引き続き、個人投資家の投資資金の回帰が待たれます。
味の素が後場の決算発表後に大急落、日立製作所は急騰して高値更新
個別銘柄では、先週末に決算発表を行った銘柄で大きな値動きが相次ぎました。ファナック(6954)が急落し、コニカミノルタ(4902)は一時▲9%超安となる劇落となりました。また、OKI(6703)は▲10%超安の暴落となって引けています。
また、場中に流れたニュースや決算発表で株価の急落が続出しました。米国携帯子会社の買収観測が流れたソフトバンクグループ(9984)は後場に入って一気に急落し、午後2時に決算発表を行った味の素(2802)も大暴落に近い急落となりました。
一方、京セラ(6971)、デンソー(6902)、武田薬品工業(4502)、TDK(6762)などがいずれも大幅高となり、日立製作所(6501)は+5%超高となり年初来高値を更新しています。
新興市場では、アクセルマーク(3624)が値を飛ばしてストップ高で引け、インターネットインフィニティー(6545)も久しぶりに高騰しました。また、アカツキ(3932)も取引時間中に年初来高値を更新しています。一方、アンジェス(4563)が一時▲10%超安となる暴落となったのが目を引きました。
青山 諭志