4.3 ポイント3. 「積立投資を活用する」

3つ目は、「積立投資の活用」です。

効率よく資産を増やすためには、「積立投資の活用」を検討するのも一案です。

一例として、「毎月3万円を30年間」積み立てていった場合、預貯金と積立投資でどのような違いがでるかを見てみましょう。

預貯金で貯蓄した場合

  • 1080万円 (3万円×12カ月×30年)

積立投資で貯蓄した場合

  • 2496万円 (※金融庁資産運用シミュレーション活用/想定利回り・年率5%の場合)

    出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

同じ金額を同じ期間積み立てていくだけでも、両者の違いは歴然です。長期間運用することによって、複利の効果を生かして資産を育てていくことにも繋がります。

5. まとめにかえて

今回は、基礎年金と厚生年金の受給額事情を整理したあと、老後に向けた資金づくりのポイントについても考えてみました。

まずは、ご自身の年金見込額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認してみましょう。資産形成のゴールを決める上で、とても大切な情報となるでしょう。

そして、預貯金をコツコツと増やす努力と並行して、資産運用でお金にも働いてもらう発想をもつのも一案です。つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)など税制優遇制度の活用を検討するのもよいですね。

自分に合った資産運用のスタイルを見つけるために、まずは一歩踏み出すところから始めてみましょう。

参考資料

荻野 樹