2. 厚生年金だけ現役時代の収入が反映される
今の収入が高いと、確かに将来の年金受給額が高くなる可能性は高いです。ただし、これはあくまでも厚生年金加入者の場合にあてはまるものです。
フリーランスや自営業者として高収入を得ている方は、いくら収入があがっても厚生年金に加入していないため、老齢年金に影響はないのです。
というのも、国民年金の保険料はどんな年収の人でも一律なのです。
毎年保険料の改定はあるものの、「払っているか」「払っていないか」あるいは「免除されたか」によって決まります。
40年間未納なく納めれば受給開始時点で決められた満額が受給できますし、未納や免除期間があればその分が差し引かれるという仕組みなのです。
ただし、40年間しっかり保険料を納めても、老齢基礎年金の満額は77万7800円(2022年度の基準)です。
月額6万4816円の収入と考えると、かなり心もとない金額に思えます。
夫婦の一方、あるいは2人ともが国民年金のみという場合、いくら稼いでいても高い年金は望めないのです。