1. 【日本製鉄の株価】厳しい事業環境下においても安定的な収益を獲得できる基盤の形成

鉄鋼の市場は足元厳しい環境が続いています。世界的な原料高がある中で粗鋼生産が停滞、さらに日本の場合は2022年の秋口以降の円高も、鉄鋼業の業績に対してはネガティブ要因となります。

しかし、日本製鉄は2022年度3Qの決算において、厳しい局面でも充分な利益を獲得できる強固な事業基盤を築いていることを示しています。

日本製鉄では本業の実力を図る指標として「在庫評価損益などを除いた実力ベースの利益」を公表していますが、2022年度は前年度比同等の6900億円を見込んでいます。

前回2022年11月時点の「2022年度2Q決算」の見通しでは、厳しい環境を背景に対2021年度実績でマイナスとなる見通しだったところ、強固な収益基盤をもとに見通しを上方修正しました。