3. 年収1000万円超でも将来資金の準備を
今回は年収1000万円世帯のお金事情について検証してきました。世帯年収1000万円をクリアしていても、子育て中の家庭であれば児童手当などの対象外となる可能性もあります。
住宅ローンや教育費で家計が圧迫されて老後資金の準備まで手が回らない、という世帯も多いでしょう。自分のことは何かと後回しにしてしまいがちですね。
しかし、老後資金を資産運用で準備する場合は注意が必要です。資産運用は長期運用でこそ成果が出やすいとされています。短期間の運用では価格の変動のリスクが高い、思ったような成果が出ない、といった事態が起こりやすいのです。
収入が多い世帯こそ、油断をせずにコツコツと資産形成を進めていけるとよいですね。
参考資料
- 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
- 厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」
- 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)7-1貯蓄・純貯蓄・負債現在高階級、年間収入階級別(二人以上の世帯・勤労者世帯)」」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
宮内 勇資