2. 「世帯年収1000万円超」は12.7%

一馬力ではなかなか難しい年収1000万円。では「世帯年収」で見るとどうでしょう。その割合を厚生労働省の「2021年国民生活基礎調査の概況」から見ていきます。

出所:厚生労働省「2021年国民生活基礎調査の概況」

グラフによると、世帯年収で1000万円を超えている割合は全体の12.7%です。

個人で見ると年収1000万円超の給与所得者は全体の4.9%でしたが、世帯年収で1000万円を超える割合は1割を超えています。

さきほども少し触れましたが、夫婦二馬力で世帯年収1000万円をクリアする世帯も多いでしょう。

ちなみに、総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」では、世帯主の配偶者のうち女の有業率(つまり妻の有業率)を見ることができます。これによると、年収800万円未満の世帯では、その割合は60%弱から10%程度までさまざまです。

そして世帯年収800万円を超えると、妻の有業率は安定して60%を超えます。「年収1000万円」を世帯単位で超えるためには、「女性が働く」という点がカギを握っているのかもしれません。