【老齢年金・一覧表】厚生年金・国民年金「イマドキ60歳～90歳以上」年金月額の平均を見る

2. 【老齢年金・年齢別】いまどきシニアの「国民年金・厚生年金」平均年金月額

ここからは、厚生労働省年金局「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、今のシニア世代が受け取る年金額の、各年齢別平均月額を眺めていきます。

出所：厚生労働省年金局「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」

では、厚生労働省年金局「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60歳から90歳以上までの国民年金の平均受給額を1歳刻みで確認していきましょう。

上記のデータを見ると、65歳未満の受給金額が低いことが目立ちますね。これについては「繰上げ受給」が関係していると考えられます。

年金の受給開始年齢は原則65歳。このタイミングを60歳から64歳までの間で前倒しすること。

65歳までの資金繰りが難しい場合にはありがたい制度かもしれません。

受給期間を1カ月繰り上げるごとに本来の年金額より0.4％ずつ減額されるというデメリットがあります。

出所：日本年金機構「年金の繰上げ受給」

仮に60歳まで繰上げた場合、年金額は24％の減額となり、受給額は年間で59万1122円に。本来受け取る年金額より約18万7000円少なくなります。（※本来の受給額が令和4年度の満額77万7792円だった場合）

さらに、注意事項として「繰上げ受給をおこなうと生涯にわたり減額された年金を受給する」という点があります。