4. 関西弁の「ほる」

Smit/shutterstock.com

「ほる」も、関西と関東で意味が異なる言葉の1つです。

関東だと、「掘る」という意味で使う機会が多いのではないでしょうか。

確かに、関西でも「掘る」という意味で「ほる」を使います。

しかし、それ以外にも、関西弁には「捨てる」という意味が含まれているのです。

関西から関東の学校へ進学して、文化祭の準備をしているとき、「そこの画用紙ほっといて(そこの画用紙を捨てておいて)」と言ったら、画用紙が捨てずに放置されていたなんてことも。

後で「ほっといて(捨てておいて)ってゆうたやん!」と言ったら、「うん、だからほっといたよ(そのまま置いておいた)」と返されて、そこで「ほる」=「捨てる」は関西弁であったことに気づくこともあるようです。

また、同じ関西圏内でも、地域によっては「ほる」ではなく「ほかす」と言うことも。

日本全国に目を向けてみると、「捨てる」を「なげる」と言う場所や、「うっちゃる」と表現するところもあり、地域差があることがわかります。