1. 関西弁の「えらい」
関西弁の「えらい」には、大きく分けると3つの意味があります。
1つ目は、全国的によく使われている「賢い」「偉い」「偉大だ」といった意味です。
「○○賞を受賞した△△先生はえらい人や」という感じで使います。
2つ目は、「とても」「大変な」「非常に」といったニュアンスです。
「えらいことになった」と言ったら、「大変なことになった」という意味になります。
大阪周辺では、さらに言葉の意味を強調するため、「えらい」の前に「ど」を付けて、「どえらい」と表現することも。
「さっきの店の店員さん、どえらい美人やったなぁ」のように使います。
3つ目の意味は、「疲れた」「しんどい」です。
「えらい」=「疲れた」というニュアンスは関西だけでなく、東海地方や中国地方など、広い範囲で使われているとのこと。
「若い人は普通に「疲れた」を使っていて、「疲れた」=「えらい」と言うのは少し世代が上の人が多いイメージ」との声もありました。
上記3つの意味以外に、「偉い」と「大変な」を組み合わせた、「すごい」という意味で「えらい」を使うことも。
会話の流れや前後の文脈を考えると、「えらい」がどういうニュアンスで使われたのか判断しやすいですよ。