2. 関西弁の「からい」

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味覚を表す表現である「からい」。

関東だと、唐辛子やコショウといった香辛料が効いていていることを、「からい」と言うのではないでしょうか。

もちろん関西でも香辛料が効いていることを「からい」と言うのですが、意味はそれだけではありません。

塩が効いていて「塩辛い」「しょっぱい」ことや、味が濃いことを表現するときも、「からい」と言うことがあります。

関東の友人とうどんを食べに行って、「出汁がからいな」と言ったら、「唐辛子や七味は入っていないよ?」と返されたエピソードがある人も。

香辛料が効いている「からい」も、塩気が多い「からい」も、刺激的な味がすることに変わりはないのですが、微妙なニュアンスの違いがあるのは興味深いですね。

3. 関西弁の「なおす」

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続いて紹介するのが、「なおす」です。

一般的には、「直す」「修理する」などの意味で使われますよね。

関西でも「直す」「修理する」といった意味で「なおす」と言うのですが、それ以外にも「片づける」という意味も含まれています。

関西から関東へ転勤して、職場の人に「そのファイルなおしといてもらっていいですか?」と言ったところ、「どこも壊れていませんよ?」と言われたというエピソードも。

ふとした場面で、普段使っている言葉が地元ならではの言い回しであったことに気づくことが、まれにありますよね。

余談ですが、関東方面で「片づける」という意味でよく使われる「かたす」は、関西だと認知度が低め。

「かたす」の意味は知っているけれど、実際の会話では使ったことがない人が多い傾向にあります。