厚生年金や国民年金を初めて受給するときには、請求時に受け取る金融機関を指定します。

老後の生活をやりくりするための大切な収入源となるので、その口座をどこにしようか迷う方もいるのではないでしょうか。

実は、一部のネット銀行でも受け取りができるようになっています。

対象となる銀行や、金融機関を変更したいときの手続き方法等を見ていきましょう。

【注目記事】【年金】みんな「厚生年金と国民年金」は本当は月いくらもらっているのか

1. 厚生年金や国民年金を受け取る手続き

厚生年金や国民年金の受給開始は、原則として65歳です。

誕生日を迎える約3ヶ月前に「年金請求書」が届くため、こちらを提出することにより、年金の請求ができます。

このとき、受け取る金融機関も指定します。

給与の振込口座として使っていた銀行口座を使う方もいれば、新たに口座を開設する方もいます。

実は、年金受取に指定すると独自のサービスが受けられる金融機関もあり、例えばATMの時間外手数料が無料になったり、ポイントが付与されたりする銀行もあります。

キャンペーン期間中に景品が受け取れるところもあるため、気になる方は調べてみてもいいでしょう。

近くに対象となる金融機関がないときは、ネット銀行を利用するのもひとつです。

2. 年金の受取先に指定できるインターネット銀行とは

日本年金機構によると、年金の受け取り先に指定できる主なインターネット専業銀行として下記が紹介されています。

  • ソニー銀行
  • 楽天銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • イオン銀行
  • PayPay銀行
  • GMOあおぞらネット銀行
  • auじぶん銀行
  • UI銀行
  • みんなの銀行

ネット銀行は比較的金利が高いところもあるため、一度検討してみてもいいでしょう。

ネット証券と紐づいているネット銀行もあり、年金で資産運用を考えている方は使いやすいと言えます。

年金受取に指定する場合は、金融機関名、支店名、口座番号、口座名義(カタカナ)が確認できるページをインターネットからプリントアウトし、添付する必要があります。

他にも対応するネット銀行がある可能性もあるので、取引している銀行が対象になっているかどうか、一度確認してみてもいいですね。

3. 年金受取の金融機関を変更する方法

一度指定した金融機関も、日本年金機構へ申請することで変更できます。

このとき、「年金受給権者 受取機関変更届(兼 年金生活者支援給付金 受取機関変更届)」の提出が必要です。

1/3

出所:日本年金機構「年金受給権者 受取機関変更届(兼 年金生活者支援給付金 受取機関変更届)」

変更したい年金の種類ごとに届出が必要なので、届書の年金コード欄に変更したい年金の種類をすべて記入する必要があります。

提出してから一ヶ月以内に年金支給日を迎えた場合、旧口座に振り込まれる可能性もあります。

念のため、変更手続きが完了するまでは旧口座も残しておいた方がいいでしょう。振込通知書が届きますので、確認できると安心ですね。

4. 厚生年金と国民年金はいくらなのか

最後に、現在支給されている厚生年金と国民年金の平均月額も確認しておきましょう。

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。

4.1 厚生年金の平均月額

2/3

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

全体:14万3965円

  • 男子:16万3380円
  • 女子:10万4686円

※国民年金の月額を含む

4.2 国民年金の平均月額

3/3

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉平均年金月額:5万6368円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9013円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4346円

厚生年金は、会社員や公務員など第2号被保険者が受給できる年金です。

厚生年金を受け取れるかどうかでも、その水準は大きく異なることがわかります。

またグラフを見る限り、個人差もあります。

年金の受取金融機関で受給額に大きな差が生じるわけではありませんが、最新の利息等はチェックしておきたいですね。

5. 年金の受取銀行は自分で選べる

意外に意識することはないかもしれませんが、年金を受け取る金融機関は自分で選ぶことができます。

キャンペーンや利息等を比較し、自分にあうところを見つけてみましょう。

現役世代の方は、給与受取口座も一度見直してみるといいかもしれませんね。

参考資料