2023年(令和5年)度の厚生年金と国民年金の年金額はいくらか

では、老後資金の要となる公的年金はいくらでしょうか。厚生労働省の資料より、令和5年度の年金額を確認しましょう。

出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

2023年(令和5年)度「厚生年金と国民年金」の年金額

  • 国民年金(満額):月額6万6250円(新規裁定者のみ。68歳以上は月額6万6050円)
  • 厚生年金(夫婦合計):月額22万4482円※夫婦二人の国民年金を含む

前年度より新規裁定者の国民年金は+1434円、厚生年金は+4889円となっていますが、物価上昇には追いつかない結果となりました。これはマクロ経済スライドによる調整が影響しています。

実際の平均受給額はどれくらいでしょうか。厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると以下のとおりです。

国民(基礎)年金の平均年金月額(令和3年度)

5万6368円

厚生年金の平均年金月額(令和3年度)

14万3965円(国民年金受給額を含む)

国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台でした。

実際には加入状況により個人差が大きいため、ねんきん定期便やねんきんネットなどで早めに確認するといいでしょう。