2月ももう終わり、もうすぐ年度末です。転職やお子さんの進学などもあり、家計を見直す方もいるのではないでしょうか。

資産運用の中でも、近年注目を集めている中の一つがつみたてNISAによる積立投資です。

つみたてNISAを使って資産運用を行うと、どのくらいお金を増やすことができるのでしょうか。今回は、具体的な運用例をみながら、投資の成果をシミュレーションしてみましょう。

また、2024年よりはじまる予定の新NISA制度について、おさえておきたいポイントを確認しておきましょう。

積立投資「月3万円・年率3%・20年間」をシミュレーション

「資産運用って本当にお金が増えるの?」と疑問に思っている方は、具体的な金額を見ながら、運用成果を確認するといいでしょう。

ここでは月3万円を年率3%で20年間積立投資ができたケースについて、見ていきましょう。

金融庁のホームページには、資産運用シミュレーションができるサイトがあります。月3万円を年率3%で20年間積立投資をすると、以下の通り、着実に資産を増やすことができる可能性があります。

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出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

月3万円を積立投資すると、1年間で36万円を投資し、20年間で投資元本は720万円となります。

年3%で運用できたとすると、利益は264万9000円となり、合計で984万9000円となります。

資産運用では、運用で得た利益を再び再投資することで、利益が雪だるま式に増えていく「複利の効果」というものがあります。

このグラフの黄色い部分(運用収益)の増え方を見てみると、運用を開始した2年目や4年目に比べて、運用期間18年や20年の頃の方が、1年での増え方が大きくなっているのが分かりますね。

複利の効果は運用期間が長ければ長いほど効果が増え、長期運用の場合は利益をより増やすことも可能です。

ただ上記はシミュレーションとなっており、実際に何%で運用できたかは後にならないとわかりません。また、資産運用なので損をするリスクもあります。

つみたてNISAの非課税効果はどれくらい?

次に、つみたてNISAの最大のメリットである、非課税効果を確認していきましょう。

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出所:金融庁「つみたてNISA」

出所:金融庁「つみたてNISA」

先ほどの月3万円を年率3%で20年間積立投資をしたケースを見ると、利益は20年間で264万9000円となっていました。

一般の課税口座で資産運用を行った場合には、この利益に対して、約20%の税金がかかります。

税金を試算すると52万9800円(264万9000円×0.2)ほどとなります。そのため、利益が264万9000円出たのにも関わらず、税金が引かれてしまい、手元に残るのは約212万円(264万9000円-52万9800円)です。

一方、つみたてNISAの場合、利益にかかる税金は非課税となります。

52万9800円の税金は支払う必要がないので、264万9000円の全てが手元に残ります。つみたてNISAは、課税口座に比べて、お得に投資ができることが理解できるでしょう。

2024年からはじまる予定の新NISAのポイント5つ

大きな節税効果があるつみたてNISAですが、2024年から制度が大きく変わります。最後に、今後のNISA制度変更の概要について、確認しておきましょう。

<新NISAの概要>3/3

<新NISAの概要>

出所:金融庁「新しいNISA」

新NISA制度のポイント1.成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能

今まで、毎年120万円まで5年間非課税となる一般NISAと、毎年40万円まで20年間非課税となるつみたてNISAは、併用することができませんでした。

制度変更後は成長投資枠(旧一般NISA)とつみたて投資枠(旧つみたてNISA)となり、両方を活用することが可能です。

新NISA制度のポイント2.非課税投資枠が拡大

1年間のうちに投資ができる非課税枠が、360万円(成長投資枠:240万円、つみたて投資枠:120万円)まで拡大されます。

新NISA制度のポイント3.生涯の非課税限度額が新設される

NISAで投資ができる最大の金額は、1800万円まで(うち成長投資枠1200万円)が限度額となります。そして、NISAでの預かりを売却した場合、再び非課税で買付できるようになり、非課税枠が復活します。

たとえば、毎年360万円をNISAで投資したとすると、5年で生涯非課税限度額1800万円に達し、6年目以降は投資できません。

しかし、5年目までに300万円分を売却したとすると、6年目には売却した分だけ非課税枠が復活し、再び300万円投資ができます。

新NISA制度のポイント4.非課税期間が無期限に

現在、一般NISAで5年間、つみたてNISAで20年間の非課税保有期間がありますが、新NISA制度では、非課税保有期間が無期限になります。

新NISA制度のポイント5.NISA制度が無期限に

一般NISAは2023年まで、つみたてNISAは2042年まで(新規買付は2023年まで)と期間がありますが、新NISA制度では恒久化され、無期限で利用できる制度になります。

新NISAは、今までのNISA制度から、大きく変わります。金融庁のホームページなどをチェックして、しっかりと制度を理解しておきましょう。

つみたてNISA、また新NISA制度についてまずは調べよう

自分の将来や老後のために、しっかりと資産運用をしてお金を増やしていくことは、大変重要です。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、複利運用の効果やつみたてNISA、また新NISA制度の節税効果を理解し活用して、資産運用に取り組んでいきましょう。

参考資料

下中英恵FP事務所 下中 英恵