おひとりさまの老後計画を立てるための4ステップ
おひとりさまが老後計画をたてる際には、次のステップで考えるといいでしょう。
おひとりさまの老後計画1.ねんきん定期便やねんきんネットで将来の受給予定額を確認
まずは老後生活の柱である公的年金の金額を確認しましょう。月いくら受給でき、いくら不足するかを考えることが老後資金を考える第一歩です。
ただ、あくまで将来の受給予定額であり、今よりも年金額が下がることも想定しておきましょう。また、年金から社会保険料や税金が天引きされることも考えておいてください。
おひとりさまの老後計画2.老後の月の収支を計算
月の年金額の目安がわかったら、月の出費を計算し、いくらくらい不足するかを計算しましょう。
老後の生活費は、できれば家賃や交通費(車を保有している場合には車にかかるお金)などの固定費を抑えたいもの。
老後の生活を考えながら、固定費を抑える方法についても検討したいところです。
おひとりさまの老後計画3.目標貯蓄額を試算
月の赤字がわかれば、そこから目標となる貯蓄額を計算しましょう。
ちなみに厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によれば、平均寿命は男性で81.47歳、女性で87.57歳です。
上記に加えて老後に必要な旅行やレジャー、病気、介護費用なども上乗せしましょう。
おひとりさまの老後計画4.貯蓄、資産運用、キャリアなど複数の選択肢で対策を
目標貯蓄額を貯めるために、年いくら、月いくら貯めればよいか計算しましょう。
現代は複数の方法で老後に備えることが可能です。たとえば年金の受給開始年齢は一般的に65歳からですが、長く働いて収入を得て、年金を繰下げ受給する方もいるでしょう。
長らく働き続けることで、老後の必要額を減らすことも可能です。
また、貯蓄は預貯金だけでなく、iDeCoや2024年から新NISAもはじまる予定でさまざまな方法があります。運用になればリスクはありますが、効率的に老後資金を貯める選択肢の一つになるでしょう。
老後資金準備について、自分でできる選択肢を複数もち、備えていくことが大切です。
まとめにかえて
おひとりさまの老後生活を自分らしく楽しむためにも、基盤となるお金は重要です。
今回ご紹介したことを確認しながら、ひとりの老後プランを立ててみてください。
参考資料
宮野 茉莉子