2. 60歳代の月額給与(非正規含む)

少し古い統計にはなりますが、ここでは日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」より、60歳代の給与事情を見ていきます。

出所:日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」

雇用形態別に60歳代以上の給与平均をみると、正規雇用者は33.1万円、正規以外の雇用形態で働く者は13.0万円でした。

これは60歳代に限らず、どの年代でも見られる格差ではあります。定年延長などで60歳以降も正社員として勤務できる方は、ある程度の給与水準が期待できるでしょう。

また1日あたりの労働時間を聞いたところ、「8時間」(42.0%)と回答した人が最も多く、平均は6.8時間でした。

雇用形態別に労働時間の平均をみると、正規雇用者は8.0時間、正規以外の雇用形態で働く者は6.3時間でした。

3. 60歳代以降も働く理由

同調査において、60歳以降も働きたいと思っている人(936名)に「60歳代以降も働く理由」と聞いたところ、「生活の糧を得るため」(77.0%)が最も高い結果となりました。

出所:日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」

次いで、「健康を維持するため」(46.2%)、「生活の質を高めるため」(33.9%)、「働くことに生きがいを感じているため」(28.8%)、「仕事を辞めてもやることがないから」(24.9%)と続きます。

やはり、金銭面や健康面が理由となっているケースが多いようです。

65歳になれば、一般的に公的年金が受給できます。

しかし年金では足りないという方が多いため、働くシニアは増加傾向にあるといえます。

最後に今の高齢者が受給する「厚生年金と国民年金」の受給額を見ていきましょう。