3. 年金から天引きされるもの4つ
では、年金から天引きされるものを4つ確認していきましょう。
3.1 年金から天引きされる社会保険料
年金から天引きされる社会保険料は「国民健康保険料」と「介護保険料」の2種類です。
年金から天引きされる社会保険料1.国民健康保険料
国民健康保険料や後期高齢者医療保険料は、年金の年間保険料が18万円以上の場合、基本的には天引きの対象となります。
「所得割」と「均等割」があり、所得によって変動するのは所得割です。詳細な計算方法は地方自治体によって異なります。
年金から天引きされる社会保険料2.介護保険料
介護保険料についても、年間の受給額が18万円以上の場合は天引きされます。
国民健康保険料同様に、計算方法は地方自治体によって異なります。
3.2 年金から天引きされる税金
年金から天引きされる税金は「所得税」と「住民税」です。
年金から税金が天引きされるのは、年金が「雑所得」に分類され、課税対象になるからです。
年金から天引きされる税金1.所得税
所得税とは個人の所得にかかる税金で、1月1日から12月31日の1年間の所得から所得控除を差し引いた金額に課税されます。
さらに年金は公的年金控除の対象です。以下の年齢と受給額以下であれば、所得税は非課税です。
- 65歳未満:108万円以(基礎控除48万円+公的年金控除60万円)
- 65歳以上:158万円以下(基礎控除48万円+公的年金控除110万円)
年金から天引きされる税金2.住民税
住民税とは、都道府県や市区町村に納める税金で、所得に応じた負担の「所得割」と所得に関係なく定額負担の「均等割」があります。
自治体によって異なる住民税率を掛けて税額を計算します。均等割は自治体によって一定額が決められています。