ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーは7月19日、名刺管理アプリ「Wantedly People」の新機能として、登録した名刺の企業や業界に関連する情報を人工知能(AI)が自動収集して提供するサービスを開始した。
新機能では、名刺交換相手やその企業・業界に関する話題、自分の所属する企業や業界などに関する話題、世の中のトレンドや話題をAIが自動収集し配信する。また、サービスの提供にあたっては20社以上のメディアと提携しており、今後提携するメディア数はさらに増やしていく方針だ。
同日開催されたプレス発表会で同社の仲暁子代表取締役CEOは「転職がこれから当たり前になる時代に、転職するたびに人脈をリセットするのではなく、人脈を持ち運べるようにする。(新機能では名刺交換した相手との)共通の話題を人工知能が届ける。名刺の束をつながりのデータに変え、さらに人脈に変える機能。情報を生かして次のビジネスにつなげる体験を促進したい」と述べた。
名刺管理アプリはSansanの「Eight」やキングソフトの「Camcard」などが先行。2016年11月にサービスを提供開始した「Wantedly People」は後発の部類に入るが、サービス提供開始からわずか8カ月の今月12日には利用者数100万人を達成するなど勢いを見せている。今回の新機能発表会では話題のニュースの配信に加え、広告に関する新サービスも発表された。「人」と「話題」の掛け合わせが同社のビジネスをさらに加速させていくのか注目だ。
LIMO編集部