50歳代が老後に向けて準備したい金額をシミュレーション
以下の仮定に基づき、50歳の方が老後に向けて準備すべき金額を試算します。
- 夫婦2人世帯
- 60歳定年後は仕事をしない
- 主な収入源は公的年金
2019年6月3日に公表された金融審議会市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」によると、高齢夫婦無職世帯では毎月5万4520円が不足します。
厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によると、50歳時点の男性の平均余命は32.93歳です。
「50歳時点から33年間生きるが、50歳から60歳までの10年間は仕事で生活費を稼ぐ」と仮定した場合、60歳以降に必要となる老後資金の金額は以下のとおりです。
5万4520円×12カ月×(33年-10年)=1504万7520円
約1500万円の老後資金が必要であることが分かります。
50歳代二人以上世帯の貯蓄額の平均値1253万円より250万円程度、中央値350万円からは1150万円多い金額です。
上記の金額はあくまで平均的な目安ですが、現役時代から長期的な視野に立ち、老後資金を用意する必要があるでしょう。